第五話 始めまして

ガラガラ…

「はじめめまして、つきのまるです。すきなたべものは…ぇーとぁーりんごです。」

いかにも幼児っぽい口調で自己紹介を終えた彼女。

どこかで見覚えがあった…様な気がする。

私の名前は九重ハナ。

この幼稚園で働いている保育士。

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でさ、この前安っぽい占い師にとっ捕まえられ占われたら

「あなたは前世の記憶があるようだね?あなたは前世天使だったようだ。しかも堕天使。かっこいー!」

これ絶対信じないよね?!ね??

マジだるい奴に捕まったわ〜…

だけど…

あの今日来たマル?って子、なんとなく人生4周くらいしてそうなんだよね。

まず目が殆ど死んでる。

もう真っ黒。

あとね、頭に星が刺さってんの。意味分かんないよね。

他の子供はどうして気づかないんかいな…

ねぇ、ママ。

…えぇ?そんな気のせい?そんなぁ。

ってえ?電話切るってえぇー?あっ…(ブチッ)

(何よママったら…)

電話をしていたらすっかり深夜だ。

今日は何かしらと疲れたな…

はぁぁぁぁ…疲れた。ほんっと疲れた。そもそも保育士なんてブラックなんだよブラック。

最近、ストレスか知らんけど変な事が口から出る。

これも精神病の一種なのかいな、と思いながらも放っておいてる。

例えば…

「天地人はゴミだ!!しらばっくれても無駄だぞ!!」

とか。

なんだよ天地人って。

意味不明。

もう寝よう。


続く


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異世界出身はこの世界に慣れるのか? わぽい〜 @wapoi_810popo

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