補足

 以下は蛇足かもしれない。

 この『お膳』の夢に関して、ふと思い出すことがあった。


 それは、よくみる夢のパターンに『小学生~中学生のこと』が多いと冒頭に記述したが、もうひとつよくみるパターンで『初恋の人と談笑する、お互いの近況報告をし合う』というのを定期的にみる。


 面白いことに、夢の世界といえど何故だか現実を考えてしまうもので、現状報告は恥ずかしさからみっともない真実を伝えず、誤魔化し誤魔化しているのが毎度のことだ。


 このようなことをTwitterにつぶやいたところ、フォロワーさんから面白い意見を頂いた。



『それは、あなたが初恋の人の取っている怪異と親交を深めていたのではないか?』



 この問いかけはたいへん強烈で、かつ、とても興味深い内容だった。

 というのも、前述の『お膳の夢』の話は初恋の人と談笑したあとに別れておしまいである。


 ただ、談笑し終わった彼女の顔は初恋の人のものではない、別人のものであった。



 



 そして最後に

 夢のなかで私が「どうして3組には誰もいないの?」と彼女に訪ねたとき


「卒業式から戻ったら誰も頼んだおぼえのない『お膳』があって、集団パニックを起こして解散になった…“らしい”」と彼女は答えている。


 つまり、あの3組の最後のクラスルームには、おそらく私と彼女の二人だけが参加していないのだ。


 この話を思い出す度に、「二人だけ参加しなかった」からこの話を夢から持って帰れたのかなあ…などと考えてしまう。




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据え膳 西川東 @tosen_nishimoto

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