第45話 最強の殺し屋クロは、策略を企てる
先月俺の耳に情報が飛び込んだ。それはシャドリストと表ギルドの真の最強の存在だ。シャドリストは特別でかつ危機的状況でない限り出勤しないと聞いたが違ったか?。
「あぁすまない。ぼーっとしていた」
「大丈夫かレイあまり無理をするなよ」
「ありがとうミル」
ちょうど俺は対策会議に参加している。まずはシャドリストの件だ、少しこいつらはめんどくさい。世間一般的にシャドリストと言うのは別名処刑人と言われていて文字通り処刑を代行することもあるしターゲットを速やかに排除する表ギルドの殺し屋みたいな感じの組織だ。
俺が知っている情報はいくつかあってそれがほとんどのメンバーが影を扱うことができる。
「でどうだレイ何か策があるのか?」
「あ、あぁ。ごめんまた考えごとをしていた」
「まったくレイちゃん~最近ぼーっとする事多いいよ? なにか困っていることあるの?」
「いや、別に」
「ほ~ら正直にお姉さんに教えなさい」
「少しな……。表ギルドの真の最強の存在が気になってな……少し情報が足りなくて」
俺が今一番警戒していることはやはりあの存在だ。師匠も言っていたこの世界には自分より強い者がわんさかといると……。力の証明ができなければ俺が負ける敗因因子になりかねない……。
「そうだな……。六色光に告げる! 敗因因子になりかねる人物を徹底的に調べあげる!」
そしてこの決定事項を裏ギルドの長であるカシルに確認を取らせ直ちに裏ギルドの加盟組織を大本部に呼び込んだ。
「六色光様の直々の任務だって?」
「珍しいね。六色光様の任務だから相当難しいよ?」
そして六色光の代表であるレイが何百組の組織の前で任務を告げる。
「裏ギルドの諸君に任務を伝えるこれは最優先項目としてとらえるように」
『は!!!』
「表ギルドに存在すると言われている真の最強の情報を探せ!!!」
『了解しました!!!』
「はーいみんなこのリリーお姉さんからのお願い事が一つあります! それは最強の存在が分かったとしても絶対に殺そうとはしないように!」
リリーお前は初めて俺の役に立ってくれた。ここに加盟している全組織に注意をした。
「そうだリリー」
「レイちゃんどうした~?」
「ミルどこにいるか知ってるか?」
「う~ん私は知らないぞ~。って後ろいるよ!」
「ちょうどよかったミル!」
「どうしたレイ? そうださっきの集会は良かったぞ!」
「あはは、ありがとう! でだ、ミル少しお願いしたいことがあって」
「なんだ? なんでも言ってみろ」
俺はさっき話した事と関連付けてミルに情報収集することを頭をさげてお願いした。それを見ていたリリーはケラケラと笑っていた。それと同様にミルも普段笑わないのにクスクスと笑っていた。
「レイよさないか(笑)」
「俺は真剣に頼んでいるんだ」
「違う違う。俺はもともと隠密で情報を取ることを専門としている中でそんなことは当たり前なんだ。しかも俺達は家族だ。家族ならお願いは聞くさ!」
「ミル……!」
「レイ……! 」
「はいはいそこまで~!」
俺とミルの友情いや家族愛を表していたがリリーに待ったをかけられた。でもこれに関してはリリーが正しいな。
そうしてミルは自室で仕事の準備をして翌日の夜にこの大本部を出発することになった。俺もここで調べられることはないかと考えたら良い案を考えたがこれが実現できるかは分からない。
ひとまず俺は裏ギルドの長であるカシルにある物を使用する許可を取りに行った。
「カシルちょっといい?」
「どうしたレイ何か相談事か?」
「まぁ~そんなもんさ」
「分かった少し待ってろ。そこに座ってて」
俺は茶色い皮で作られたソファーに腰を掛けた。一時するとカシルが飲み物を持って俺と同様に腰を掛けた。
「でなんだ相談事って」
「それなんだけど大本部の地下に眠っている禁忌門を開けてほしいんだ」
「理由は?」
「俺がさっき会議で言った内容で、表ギルドに存在する真の最強の存在が少し気になるんだ」
「確かに俺も気になるが禁忌門を開ける理由はないだろう」
「それだ! カシルも気になっているだろ。殺し屋の歴史上もっとも強いと言われていた最強の男の不審な死を……」
俺がその題を唱えるとカシルは机をバンと叩き俺に顔を近寄らせた。
「リヒーさんの不審な死か……。だが表ギルドと何の関係があるんだ?」
「長年の間解き明かされてない師匠の死は未だに謎に包まっている。だがもし殺した者が真の最強だとしたらどうだ、情報が全くでないのも納得するだろう」
「それは……確かに……」
「禁忌門を開けてくれ」
「分かった交渉成立だ」
そうして俺は表ギルド真の最強の事をもっと詳しく調べるために禁忌門のカギを手に入れて調べることにした。
リヒー師匠の不審な死……。俺はこの謎を解く!
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