快晴の空の晶と通う心
「晶。晶。
すまない、こんなお父さんで‥‥‥‥」
三尾は、空を仰ぐ。
そこには大空を小さな燕が飛んでいる。
燕になった晶にはもう当然に、三尾の娘だった記憶はない。
耳人形は三尾を後ろから見ていた。
そして、空をゆく燕に‘口寄せ’をした。
時がすぎる。
耳人形は笑ってしまった。
「まだ続くのだ」
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