辞書の並ぶ図書館、連邦捜査局
耳人形に、東は言い寄った。
「耳人形さん、結局あの人面犬は僕の見間違いか、僕が酒に酔っていたかの話とのことですが、さらに聞きたいことがあります。」
「東さん、また人面犬のことだね。そんなに人面犬、人面犬って言ったら本当に人面犬出てきちゃうよ?やめようね。
だってさ…」耳人形は黙り込んだ。
「だってさ、どんなファンタスティックな登場人物だってそりゃ目立つんだよ。
どうやって目立つか?、それはメディア、つまり報道によってね。
第一発見者は、それは優しそうな人面犬だったって言っても、その後の報道で話が膨れ上がると、いろいろな人間が、ペンキで色をつけていくんだ。」
「ペンキ?」
「そう、メディアが暴走する時に第三次世界大戦が始まるんだ」
「でも、メディアが暴走するなんてあるんですか?」東は続けた。
「物語上ではあると思うな。でも実際にはない。耳人形さん、メディアの裏と人面犬って繋がっていたらおもしろいですね」
「アメリカのFBIとか繋がっている国もあるよ。」
「人面犬は?」
「やけに、人面犬にこだわるね」
「おかえり」
「別に言いたければ言えば?
何か読んだの?
そんなにおもしろいのかな。
きっと作者は、なんかすっぽんに似ていたりするんだよ。」
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