座敷わらしの学校

「そうだなぁ、8歳から14歳あたり。

ちょうど段々と勉強にうちこまないといけなくなるあたりだな。

今思うと大いに勉強が大切なのだけど。


次の日に学校がなくなっていたらな、なんて考えたもの。


隕石でもおちてこないかな、なんて考えたもの。


2000年を迎えるから、ノストラダムスの大預言で、なんて考えたもの。


僕もそんな‘迷い人’だった。


でもね、迷い人には不思議な体験はできるけど、それは大人になって、もっと現実的な金がないネオンの中でもできる。


本当の迷い人は、時のトラベラー(旅行者)なんだ。強制的なね。


はい、座敷わらしたち、今日の授業はここまで引き続き目立たずに、人間に福をもたらすんだぞ。」


4.2時限目が終わった。

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