回顧録 心優しき三尾から、邪悪に

3匹の狐の魂の集合体、三尾。


誰が三尾を生んだのか。

三尾は、平安時代に四国で生まれた。呪術が盛んだった。


「晶ちゃん」


昔、三尾は自分の一人娘の晶を流行り病から助けるために、7人の村人を襲い、とある術士が考えだした「どんな病からも立ち直ることができる」(心のひじり)という呪法を使った。


「晶ちゃん、私は罪を犯した。(心のひじり)、この術を使ってから私は死ぬ。」


「お父さん、千里眼で見ています。

外に倒れている人たちがいる。なぜ?」


「...オン」


その声聞を唱えると、晶を抱きかかえている三尾の左手が光りだした。


「お父さん?

そんなために村の人たちを殺めたの?

これは、自分が神になるための術よ!」

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