無機の夢_Ⅲ
──オクタが考えた組み合わせで組んだ者達が、それぞれ個別の道を二人一組で進んでゆく。途中セキュリティシステムが無いか注意しながら出口を目指すが、今の所何の問題も無く進んでゆく。
各々他愛もない話をしながら進む中、オクタの意図によって彼と一緒になった
「ちょっと~、他のみんな見てないからってあんまくっついてたら進まないよ~」
彼女はあははっ、と楽しそうに笑っているが、対するオクタの様子は明らかに水狗の事を性的に見ている様で、その接触は後ろから彼女を犯す様な体勢になっている。
「ねぇっ!おっくん!狭くないんだからちょっと離れようよ」
「…ミヌちゃん…ミヌちゃん……」
オクタの吐息が水狗の顔の近くに掛かる。彼の興奮は下半身にはっきりと現れ、陰茎が怒張している様だ。
「ちょっと~!なんかくすぐったいんですけど~!」
……本気で分かっていないのか、或いは知らない振りをしているのか、あくまでも水狗は彼の行為を「戯れ」と見なしている様だった。
楽しそうに笑いながら身をよじってオクタの両腕の束縛から抜け出そうとするが、却ってオクタの束縛は強くなる。
そしてその瞬間、下着越しに水狗の膣口を怒張したオクタの陰茎が押し上げた。
「ひゃんっ!?」
一瞬だけ変な感覚を覚え、水狗は驚いたが耳元から「これはただの戯れ…戯れだよミヌちゃん(^ν^)」とオクタの吐息混じりにおどけた声が聞こえ、入浴時の時の様な友人同士の「戯れ」の延長線なのだと認識する。
(そっか…これはおっくんと一緒に遊んでる時と同じ状況だもんね。ちょっとびっくりした)
彼女がそう考える間にもオクタの腰の動きと下着越しに陰茎を押し上げたり擦り付ける行為は激しくなる。
「はあっはあっはあっはあっはあっ」
吐息の熱が水狗の耳元により多く掛かる。
オクタの陰茎から先走ったカウパー液と下着越しに擦り付けられた刺激で溢れた水狗の愛液が互いの下着を湿らせ、彼の動きが更に早まる。
「ミヌちゃん……水狗ッ…!水狗ッッ!」
オクタが達しそうになった瞬間、互いの下着がずれてオクタの陰茎が水狗の膣に挿入されてしまった。
──ズプン!
「あっ…」
その瞬間、水狗の全身に走る電気の様なもの。生のまま膣内に挿入されてしまった事に気付いていないオクタは、同じく全身に電気が走る感覚を覚えると同時に水狗の膣内に射精する。
──ビュルッビュルビュププッ!
水狗の膣内に熱いものが迸る。
「お…おっく、ん……これ…セックス……」
……戯れだと聞かされ、「いつもの仲良しの行為」だったものが「快楽を求めながら生殖をする行為」に変わった瞬間、水狗は今の己が
つまる所、水狗は突発的な事故による中出しで今まで彼としていた「戯れ」の行為の意味を全て真正面から自覚し、背けていた部分を目の当たりにする事になってしまったのである。
──対して、中出ししてから己が好いてる女にした行為に気付き、その上で「ありゃ…ミヌちゃんに中出ししちゃったみたい/(^o^)\おーまい!」等とおどけるオクタ。
「ううぅ~…」
水狗は思わず泣きそうになる。
「…ごめんね?ミヌちゃん」
彼女の様子に流石の彼も事の重大さをすぐ自覚出来たらしく、軽く冷や汗を流しながら彼女の肩に手を添えて謝った。
…然しオクタの「男」の部分はどうも正直らしく、お尻を突き出した状態のまま下着がずれて見えてしまっている水狗の少し開いたままの血色の良い膣口からオクタの精液がトロリと溢れ落ちている様子が視界に入った途端、彼の陰茎は再び勃起する。
挙動のおかしいオクタの様子が気になって水狗がちらりと後ろへ視線を向けると、勃起した彼の陰茎を見て思わず動揺を宿した小さな悲鳴が漏れる。
「ひっ…お、おっくん……また……」
彼女の表情を見て、勃起したままではあるが戯れどころじゃない事を悟った彼は
「あ…いや、大丈夫、ミヌちゃん、大丈夫だから。ミヌちゃんに見えない所で抜いておくから」
本当にごめん、と小さく漏らしながら、彼は後ろを向いて抜き始めた。
(
水狗が羞恥に赤面しながら中に射精されたオクタの精液を指で掻き出す。ぴりぴりとした電流が彼女の敏感な部分を中心に全身を駆け巡る。その間にも声が仲間に聞こえていないか、待たせてしまっていないかと気にしながら、彼女は出来るだけ残らない様に掻き出した。
──幸いにも事故による挿入は浅い部分で済んでいたらしく、指の届かなかった部分は掻き出せなかったものの殆どの精液を掻き出す事が出来た。
水狗の背後の方で、オクタの焦燥とそれに合わせた淫らな音が響く。
(あ…ニーソ、おっくんの精液で汚れちゃったのか……)
再度後ろの方を見ると、どうやらオクタはまだ抜き出しに苦戦しているらしく、仕方無さそうに溜息を吐きながら、水狗は脱いだニーソックスを懸命に扱いているオクタへ差し出す。
「おっくん…脱ぎたてあげるからさ、これで抜きなよ。ありがたく思ってよね」
赤面したままムスっとしながらオクタの精液がべったりと付いたニーソックスを押し付けた。
「…俺ミヌちゃんが穿いた状態の方が好きなんだけどな~(^ν^)」
同じく赤面しなまま、オクタは
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます