第8話 エピソード3 タカシ・サトル・カガミ

◇◇◇◇◇◇


6月10日(土)20時30分


◇◇◇◇◇◇


 タカシは晩ご飯を食べ終えたところだった。崇の家では週末は家族そろって夕食を食べることが多かった。


「今日は九時から一時間くらいゲームするから」


「そう、疲れすぎないようにね」


「うん、わかってるよ」


自分の部屋に入りパソコンに向かう。ゲームにアクセスする。


◇◇◇◇◇◇


〇このゲームは登録者がゲームにアクセスすると、まずパーティー会場のようなところにその人のキャラクターが登場する。


〇それぞれのキャラクターは下に名前(コードネーム)が表示されているので、誰かわかる仕組みになっている。


〇チーム登録しているとアクセスした時、基本的に他のメンバーの近くに登場するようになっている。


〇最初、登録したとき性別やキャラクターも登録しているので、それぞれ男の子と女の子のキャラクターとして表示される。


〇この会場の場面ではRPGのように、そのキャラクターを操作して他のキャラクターと会話ができる。近くに寄ってきたら複数人でも会話ができる。


〇会話については『オープンモード』と『グループモード』に設定できて『オープンモード』なら、そのとき近くにいる誰とでも会話ができる。


〇最初にアクセスしたときは『オープンモード』になっているので、近くの人、誰とでも話ができる。


〇『グループモード』にするとチーム登録したメンバーだけで会話ができるようになり『グループモード』の会話は他の人に見えない仕組みになっている。


〇『グループモード』はチームの誰かが『グループモード』設定すると自動的に三人全員が『グループモード』に切り替わる。

 なのでチームの誰かが『グループモード』設定を忘れてグループの会話が『だだ漏れ』になることはない。


◇◇◇◇◇◇


 タカシがゲームにアクセスすると、サトルとカガミは既にアクセスしていた。タカシたちはカガミの提案でゲームにアクセスして会話するときは『グループモード』にすることにしていた。

 今回もカガミが『グループモード』設定している。


タカシ「ごめんごめん。遅くなった」


サトル「別に遅くないよ」


カガミ「今日はこの前より参加者が多いみたいね」


サトル「ホント、もう既に九百人くらいいるよ」


タカシ「すごいな。ざっと三百チームか……」


カガミ「この前は始まった時点で百五十人くらい……五十チームくらいだったからね」


サトル「すごい宣伝効果。本当にたくさんの人が見てたんだな」


タカシ「これって三十チームくらいまでデモゲームで淘汰される感じかな」


サトル「まあ、ルールではそうなんじゃないかな」


タカシ「デモゲーム頑張らないとな」


カガミ「まあ、前と同じ感じでいいんじゃない」


◇◇◇◇◇◇

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る