第8話 エピソード3 タカシ・サトル・カガミ
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6月10日(土)20時30分
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「今日は九時から一時間くらいゲームするから」
「そう、疲れすぎないようにね」
「うん、わかってるよ」
自分の部屋に入りパソコンに向かう。ゲームにアクセスする。
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〇このゲームは登録者がゲームにアクセスすると、まずパーティー会場のようなところにその人のキャラクターが登場する。
〇それぞれのキャラクターは下に名前(コードネーム)が表示されているので、誰かわかる仕組みになっている。
〇チーム登録しているとアクセスした時、基本的に他のメンバーの近くに登場するようになっている。
〇最初、登録したとき性別やキャラクターも登録しているので、それぞれ男の子と女の子のキャラクターとして表示される。
〇この会場の場面ではRPGのように、そのキャラクターを操作して他のキャラクターと会話ができる。近くに寄ってきたら複数人でも会話ができる。
〇会話については『オープンモード』と『グループモード』に設定できて『オープンモード』なら、そのとき近くにいる誰とでも会話ができる。
〇最初にアクセスしたときは『オープンモード』になっているので、近くの人、誰とでも話ができる。
〇『グループモード』にするとチーム登録したメンバーだけで会話ができるようになり『グループモード』の会話は他の人に見えない仕組みになっている。
〇『グループモード』はチームの誰かが『グループモード』設定すると自動的に三人全員が『グループモード』に切り替わる。
なのでチームの誰かが『グループモード』設定を忘れてグループの会話が『だだ漏れ』になることはない。
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タカシがゲームにアクセスすると、サトルとカガミは既にアクセスしていた。タカシたちはカガミの提案でゲームにアクセスして会話するときは『グループモード』にすることにしていた。
今回もカガミが『グループモード』設定している。
タカシ「ごめんごめん。遅くなった」
サトル「別に遅くないよ」
カガミ「今日はこの前より参加者が多いみたいね」
サトル「ホント、もう既に九百人くらいいるよ」
タカシ「すごいな。ざっと三百チームか……」
カガミ「この前は始まった時点で百五十人くらい……五十チームくらいだったからね」
サトル「すごい宣伝効果。本当にたくさんの人が見てたんだな」
タカシ「これって三十チームくらいまでデモゲームで淘汰される感じかな」
サトル「まあ、ルールではそうなんじゃないかな」
タカシ「デモゲーム頑張らないとな」
カガミ「まあ、前と同じ感じでいいんじゃない」
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