第48話 思い出の中庭

 波の音が遠く聞こえる別荘の深夜。

久遠とあかりのミニコンサートが終わって数時間が経ち、にぎやかな時を過ごした談話室も静けさを迎えていた。

窓からは十三夜の月の光が柔らかく差し込んでいる。

大型テレビの前に置かれた長いソファーの上では、Tシャツにショートパンツ姿のあかりがスマートフォン片手に寝そべっていた。

「あれ? 誰かいる?」

階下に降り、談話室に人の気配がすることに気がついた久遠が声をかけると、ソファーにいるあかりがゆっくりと起き上がる。

「久遠君。」

「どうしたの城戸さん、こんなところで。」

「なんか目が覚めちゃって。下でテレビでも観ようかなと思ったんだけど深夜はあまりやってないから、ずっとスマホで写真を観てたの。」

そう言って彼に手招きをするあかり。

久遠は彼女の隣に座った。

「ほら、これは初日に海で撮ったやつ。」

「すごい。こんなに沢山撮ってたんだ。」

皆のスマートフォンに加え、大進や千鶴が持ってきたデジタルカメラで撮影した写真や動画が彼らの共有ストレージに大量に入れられていた。

水着姿のあかり達や、全員で撮った集合写真、いつの間に撮ったんだろうという写真もあった。

「ほら、これとかめっちゃ可笑しい。」

「本当だ。」

思わず笑顔になる久遠。

いつの間にか二人は頬を寄せ合うようにしてスマートフォンを覗きこんでいた。

笑いながら羽衣島に来てからの出来事を話すあかり。

だが、彼女の心の中は若干穏やかではなかった。

本当は今日の演奏で気がたかぶってしまい、眠れなくなってしまっていたのだ。

頭の中では自分が弾いた月光や、久遠と二人で演奏したカノンがリフレインし、上手に弾けなかった箇所や慣れない自分のドレス姿などをついつい思い出してしまう。

一番強く思い出すのは、伴奏をしながら一度だけ見た、バイオリンを弾く久遠の後ろ姿だ。

伴奏のために鍵盤に向かっている間はほとんど周りを見る余裕がなかったが、曲の中ほどで一瞬だけ彼の燕尾服の背中が見えた時、急に自分の中で落ち着きが戻ってきたことをよく覚えている。

考えてみれば、ピアノはずっと一人で練習していただけだったので、誰かと合わせて弾いたことは無かった。

音楽が重なった時の心地良さを思い出すたびに、暖かな気持ちになる。

それと同時に、何だか気恥ずかしいような、落ち着かない気持ちにもなってしまう。

そんなことをベッドの中で繰り返しているうちに、すっかり眠れなくなってしまったのだ。

少し気持ちを落ち着けようと談話室に降りてきたというのに、今度はすぐ隣に久遠が座っている。

あかりは穏やかな笑みを浮かべながら、止まらない胸の高まりをどうにか気が付かせないよう、口を開いた。

「……久遠君はどうしたの。こんな遅くに。」

「うん……。実は何だか眠れなくて。城戸さんとの演奏、すごく楽しかったからかな。」

そう言って笑う久遠。

その言葉は本当だったが、彼の場合は城戸あかりとは別の理由もあった。

演奏の後、篠宮良子が流した涙を見た時に自分自身の中に薄暗い何かがが生まれていたのだ。


 入学して篠宮良子と出会い、二人で過ごした旧図書室での時間。

常闇坂での怪異から、UNITTEへの加入。

白騎士との邂逅と、大規模調査への出撃。

今まで遭遇してきた出来事が、何かひとつのパズルのピースをめることで、繋がっていくのではないかという直感を得たのだった。

だが、いくら考えたところで、それがわかるはずもない。

そして、仮に分かったとして、どうなるというのだろう。

だが、もしそれが失った自分自身の記憶と関係があるのであれば……。

そう繰り返すだけで時間は過ぎて行ってしまったのだ。

彼はその思いから気を逸らすように、あかりに声をかける。

「せっかくだから何か飲もうか。」

「うん! ミルクティーがいいな。 私もいく!」

あかりはソファーから兎のように跳ねて飛び起きると、久遠と共にキッチンへと向かった。



 談話室にシナモンとジンジャーを入れたミルクティーの甘い香りが漂う。

「じゃあ、ミニコンサートの成功を祝って、乾杯。」

あかりは小さな声でそう言うと、久遠に笑顔を見せる。

ふたつのマグカップが合わさり、小さな音を立てた。

「美味しい。それに、いい香り……。」

マグカップに口をつけたあかりが柔らかく微笑む。

「いいコンサートになったよね。真美さんやみんなも協力してくれて。」

「そうだね。城戸さんの月光もすごく良かったし、伴奏も弾きやすかった。」

「本当?」

あかりは照れ笑いをしながら続ける。

「ちょっとね、ピアノやってて良かったーって思ってたんだ。」

彼に褒められると、他の誰に言われたよりも嬉しく感じるのがなんだか不思議だった。

「でも、ちょっと間違えちゃったとことか、暗譜が一瞬飛んだとことか思い出すと、今でもあーっ!てなっちゃう。」

「だよね。わかるわかる。」

久遠がそう言ってくすくすと笑うと、あかりも釣られて笑顔になった。

「そうだ、久遠君。どうせ眠れないんだし、何か観てよっか。」

「うん。映画のディスクが結構あるって言ってたよ。大鳥博士が。」

「真美さんが……。あ、そうだ。久遠君、それならちょうどいいものがあるよ。」

あかりは何かを思い出したように呟くと、手元のポーチから一枚の古いディスクを取り出した。

白いラベルには手書き文字でタイトルと六年前の日付が書かれていた。

「マシナリー・メイル用モーション素材……? マシナリー・メイルって?」

「次元エネルギー炉が搭載される前のディメンジョン・アーマーは、そう呼んでたんだよ。」

「マシナリー・メイル。つまり『機械の鎧』か。モーションということは、動作プログラム用の動画かな。」

「そうそう。前に久遠君と、亮太さんの動画を観たことがあったでしょ。その時の撮影データなんだって。」

あかりはそう言いながら大きな有機ELテレビに取り付けられた再生機にディスクを読み込ませる。

「良子がなかなか昔の写真とかを見せてくれないからさ。真美さんにその話をしたら、六年前に高校生だった頃の良子や真美さん達がここに来て撮影した時のビデオがあるからって。」

「へえー。」

「今日演奏頑張ったご褒美だって。久遠君や皆とここで観るだけならってことで貸してくれたんだ。」

嬉しそうにリモコンの再生ボタンを押すあかり。

テレビに繋がった再生機が小さな動作音を立て始めた。


   ◇


 二人が見つめる大画面には、抜けるような青い空と遠く広がるエメラルドグリーンの海、そして鮮やかな芝生に覆われた庭が映し出された。

家庭用のビデオカメラを三脚で固定して撮影したらしく、画面の下部にはタイムコードが時を刻んでおり、それが最終的な編集がされる前の映像であることを物語っている。

「うわー、綺麗な景色……。」

「本当だ。見覚えがあると思ったら、撮ってるのここの中庭だよね。」

「うん。そうみたい。わー、誰が最初に出てくるかな。」

あかりはミルクティーの入ったマグカップを抱えて前のめりになっている。


つかさ、撮れてるか?』

画面の中央に現れた黒い水着姿の少女に、あかりが思わず画面を指差して声を上げる。

「おお、真美さんだ!」

六年前の中庭に現れた大鳥真美は、小柄でグラマラスな肢体を面積の少ない黒いビキニで包んでいる。

『綺麗に撮れているよ、真美。ところで、わざわざ水着で出てくることないんじゃないかな……。』

当惑したように話す司という男性に、真美は親しげな笑顔で答える。

『いーだろ、後で編集するんだし。それに、今さら照れるような間柄じゃないだろう? 司。』

真美はそう言ってビキニトップの中央を指で摘み、カメラ越しにいる司に豊かな胸元を見せつけるようにして笑いかけた。

「六年前の真美さん、高校生の頃からあんなに大きかったんだ……。」

あかりは無意識に自分の胸に手を当てながら、感嘆するように呟く。

どうリアクションをしていいかわからずにいる久遠彼をよそに、画面は次のシーンへと切り替わった。


 画面には高校時代の竜崎と、その仲間である天童亮太が映っている。

竜崎はシャギーの入ったざんばらの長髪姿に青いTシャツ、両腕には厚いクッションのような防具を身につけていた。

格闘モーションを担当している亮太は細身ながら見事な筋肉で引き締まった身体に黒いTシャツとスパッツを身につけ、全身に計測用のセンサーを取り付けている。

本来は格闘や基本動作のサンプルを作るための撮影だが、この動画に映っていたのは二人の打ち合わせや、軽口の応酬といった姿だった。

「どうやら、モーション用の動画からカットした映像を集めて残したものみたいだね。」

「あー、だからアクションシーンが無いんだね。なーんだ、秘密の超必殺技みたいなお宝映像があるかと思ったのに。」

本気で残念そうなあかりに、久遠が笑いながら声をかける。

「きっと、大鳥博士が残しておいたんじゃないかな。思い出として。」

「そっか。私たちが写真とか動画を撮ってるのと同じだね。」

あかりはそう言って微笑むと、再び画面に目を移す。

そこには、六年前の中庭で繰り広げられていたさまざまなドラマがあった。

真美がこれまで見たことのないような親しげな笑顔を向ける、司という背の高い優しげな目をした男性。

時折、真っ白な肌にビキニとサングラスいう姿で現れては、毎回竜崎と口論をしている女性は、今は彼の妻であるリサ・オットーだった。

ため息をつきながらその光景を見ている豊かな黒髪と鋭い眼光が印象的なエプロン姿の女性。彼女は長く竜崎達と共に行動していた黒坂椿くろさかつばきという名の、国連では伝説級の高校生エージェントだという。

ビデオカメラは六年前の光景を、まるで昨日の出来事のように鮮明な映像で残していた。

あかりは少し不思議な気持ちでその光景を眺めている。

今の自分達がそうしているように、画面の中にいる高校生の彼らは、他愛ない話をしては笑ったり怒ったりしていた。

良子やその仲間達はその日、確かにその場所にいたのだ。

六年前の中庭に。

「真美さんや竜崎さん達もちゃんと高校生してた時代があったんだね。当たり前って言えば当たり前なんだけどさ。」

あかりは手元のミルクティーに口をつけると、思い出したように呟く。

「そういえば、まだ出てきてないよね……。」

彼女がそう言うか言わないかのその瞬間だった。


『良子! あれは何だ!?』


画面から聞こえてきた幼な声に、久遠は思わず目を見開き、身を固くした。

映像に映っている竜崎達は、画面の外に目をやっている。

次の瞬間、小さな影がカメラの前を素早く横切っていった。

(……子供……?)

「今、誰か横切らなかった?」

あかりの問いに、久遠は目を凝らして画面を追う。

だが、一瞬僅かにカメラに映ったあとは、その姿はどこにも見えなかった。

その代わりに、二人にとってよく聞き慣れた声が飛び込んでくる。


『ちょっと、待ちなさい! そっちはダメだってば!』


「あれ、この声……。」

あかりがそう呟いた瞬間、水着姿に白い上着を羽織った少女が走り込んできた。

「あの子、ひょっとして……。」

あかりが身を乗り出し、食い入るように画面を見つめる。

「良子だ! 女子高生の! 可愛い! しかも水着!」

彼女は久遠の肩を掴んで、跳び上がらんばかりに声を上げた。

画面の中の良子は、腰に手を当てて小さく息をついている。

肩まで伸ばした濃いブラウンの髪を丁寧に後ろで編み、少し丸みのある健康的な肢体を青色のワンピース水着で包んだ彼女は、年相応に快活な様相だった。

細身で落ち着いた雰囲気の今の良子とは一瞬結びつかなかったが、幼さの残る顔や愛らしい瞳には確かに篠宮良子の面影があった。

六年前の篠宮良子は、ビデオカメラに映っていることにも気が付かず、辺りを見回しながら声を上げる。

『真美、あの子、こっち来なかった?』

『あっちに行ったよ。』

黒いビキニに白衣を羽織った真美が画面の外を指差す。

『もうー。勝手に走り回っちゃダメだってさっきも言ったのに!』

その時、再び画面の外から少年の高い声が聞こえてくる。

『良子! 早くこっちに来てくれ! 君達の世界にはこんな凄いものがあるんだな!』

声の主は十歳くらいだろうか。

まだ幼い声と妙に大人びた言葉選びのギャップが印象的だった。

(この声……。どこかで……。)

久遠の目が一瞬険しくなる。

画面の中の良子は声の方を振り向いて大声を上げた。

『彼方! そっちはダメだってばー!』

慌てて駆け出していく良子が、画面の外へと消えていく。

その様子を追うように見ていたあかりは、小さくため息をついた。

「あー、行っちゃった……。もう少し見てたかったのに。」

そう言うと、あかりは思い出したように続ける。

「さっき一瞬映った子かしら。誰だろう。地元の子?」

首を傾げているあかりの横では、久遠は無言で画面を凝視していた。

(彼方……?)

彼が険しい表情で画面を見つめている間、六年前の中庭では竜崎や仲間達が呆れ顔で会話を続けている。

『……楽器部屋でバイオリンを弾いてたんじゃないのか?』

『篠宮と海に行くと言っていたよ。』

『やれやれ、王子様の気まぐれには困ったものだ。』

ため息をつくリサに椿が声をかける。

『いいじゃないか、そんくらいさ。あんた達もちょっと休憩しなよ。フルーツタルトを作ったから、王子様と良子にも声をかけてやってよ。』

椿や仲間達が談笑する声が中庭に響く中、動画は終了して止まった。

画面を食い入るように観ていたあかりは、ソファーにもたれかかって声をあげる。

「うわー、お宝映像だったねえ。良子の水着姿、初めて見ちゃった。」

久遠は暗転した画面を見ながら無言で考え込んでいる。

(『彼方』……。聞き覚えがある名前だ。確か……。)

大規模調査活動の前日のことを今でもはっきり覚えている。

旧図書室で微睡まどろみから醒めた篠宮良子が自分を見て呟いたのが、その名前だったのだ。

画面の中に一瞬だけ現れ、良子が追いかけていった少年。

おそらくその少年が”彼方”なのだろう。

久遠は眉間に皺を寄せたまま、思索を巡らす。

篠宮先生達は高校時代、国連の命を受けたエージェントとして活動していたことを大鳥博士から聞いていた。

篠宮良子、大鳥真美、竜崎悟と共に行動したメンバー。

今は竜崎悟の妻となっている国連のエージェント『リサ・オットー』。

ディメンジョン・アーマー開発の要となった格闘術の天才『天童 亮太』。

大鳥真美の幼馴染であり、医学と生物学に精通していたという『十条寺 司』。

共に行動していた凄腕の高校生エージェント『黒坂 椿』。

彼らのことは話の中で出てきたことがあったが、「彼方」という名前は不自然なほど出てきたことはなかった。

国連のデータベースを探しても全く見当たらなかった。

だがこの動画を観る限り『彼方』という少年は確かに存在した。

彼は一体何者なのだろう。

大鳥博士達と、そして篠宮良子とは、どういう関係なのだろうか。


「ちょっと、久遠君?」

久遠は、あかりが彼の顔を間近で覗き込んでいることに気が付く。

「え、ああ……。」

「大丈夫? 今、深刻そうな顔をしていたから……。」

久遠はあかりを安心させようと、口を開いたその時だった。


『君のことを考えていたのさ……』


テレビから流れてきた音声に、二人の表情が固まる。

画面の中では、ベッドの上で月明かりのシルエットになった男女がささやき合っていた。

手元のリモコンが押されて、いつの間にか深夜映画に切り替わっていたらしい。

「今のは、え、映画のセリフだからね、映画。」

固い表情で無理やり笑顔を作る久遠に、あかりも固い笑顔で頷く。


『本当はね、ここであなたを待っていたのよ……。二人きりになりたかったから……。』


再びテレビから聞こえた甘い声に、今度はあかりが思わず息を呑み、顔を赤らめて久遠を見つめる。

「映画だからね……! 映画……!」

そう言うあかりは、わずかに目を逸らしていた。

「……そうだ、みんな起きちゃうから、テレビを消さないと……。」

「そ、そうよね。」

二人は同じタイミングでリモコンを取る。

あかりの小さな手が久遠の手に重なる。

ソファーの上の二人はそのまま見つめあって息を呑む。

手を重ねたまま、動かない二人。

(久遠君の手、暖かい……)

あかりの中で、夏空の下でふたり並んでパピコを食べた時のことや、カノンを演奏していた時に見た彼の後ろ姿がよぎる。

彼女はなぜか、その重ねた手を離すことも、見つめ合う瞳を逸らすこともできずにいた。

(どうしよう……)

二人の距離は依然として近く、あかりの鼓動は早くなるばかりだ。

その時だった。


「あっ……!」


その時、小さな悲鳴と共にペットボトルが絨毯に落ちる鈍い音が響いた。

ゆっくりと音の方向を振り返る二人。

「千鶴ちゃん……?」

パジャマ姿の御堂千鶴は、慌ててペットボトルを拾い、後すざりをする。

「……お水を取りに来たら、談話室から声がしたので……その……。」

「これはその、違うから、ね?」

「はい! もちろんです! ……違うということに……しておくんですよね。」

「いや、そうじゃなくて……。」

「私、お二人がその、そういう関係だったの知らなくて……。」

「違うの! 今、こうなってるだけだから……!」

混乱したあかりの声に、さらに混乱した千鶴の声はうわずっていく。

「わ、わかりました! 今だけこの場だけの、そういう関係なんですね……!」

「いや、完全に誤解だから!」

「お二人とも、が、頑張ってください!」

ぱたぱたと逃げ出すようにして談話室を出ていこうとする千鶴。

「千鶴ちゃん、待ってー! せ、説明するから!」

慌ててソファーから飛び出すようにして、彼女の後を追うあかり。

久遠も彼女に続こうと立ち上がるが、ふと窓の外に目が行ってしまう。

十三夜の月明かりが、誰もいない中庭の芝生を静かに照らしている。

その光景を見ながら、彼の中でふと過去のいくつかの出来事が浮かんで消えていく。

旧図書室で聞いた「彼方」という名前。

久遠のバイオリンを聴いて涙を見せた篠宮良子。

そして六年前の中庭。

自分の中でそれが一本の線で繋がろうとしていたが、掴もうとしても掴むことができないその線の細さに、久遠は苛立ちを隠すことができなかった。

(篠宮先生達には……何か言えないことがあるのだろうか……。僕にも、そしてみんなにも……。)

久遠は窓の外に目を向ける。

思い出の中庭には、六年前と変わらない月の光が降り注いでいる。

窓ガラスにはうっすらと、刺すような視線で見つめる久遠自身の姿が映っていた。

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