青春のペンフレンド～手紙の絆、恋の始まり～

お昼休み.....

　ホームルームが終わり、授業が行われる。

　授業自体はいたって普通で、最初の授業だからか昼休みまでスキップされたかのような感覚だった。

　実際、話し相手もいることなければ話すような内容もないから授業に集中するだけでいつの間にか4限分の授業が終わってしまう。

　で、昼休みとなっているわけだがここでは学食か弁当といった感じとなっているため、どこでも自由に昼休みを取ることができる。

　教室ではクラスメイト達が席を寄せ合ったり、一緒に食堂へ向かったりと人それぞれの行動に移している。

　俺もそれに便乗できたらいいが.....そんなこともなく.....。

　1人で教室で食べるのも孤独感が半端ないので、移動することにする。

　幸い、蒼雲ではどの場所でも昼休みを過ごすことができるということなので、先週見つけたスポットで食事をすることにする。

「......ここだよなぁ」

　俺がここ一週間で最もいたんじゃないんだろうかいう場所、それがここの屋上だった。ここから見える景色がとても綺麗なのだ、少し先に見える雑木林にさらに奥に見える海がとても美しく、夕日が落ちる時間帯はとても幻想的に見え心惹かれてしまった。

　そんな屋上で一人まったりと食事をする。

　.....何人か人がいたりするから邪魔にならないように、屋上からさらに上部分の階段のところで昼食を取る。

　あ、時間忘れないようにアラームをセットしておかないとな.....。

「......にしても、相変わらず一人になっちゃうのはどうなんだろうか。俺」

　思わず、ため息をついてしまうが.....本当毎回のことのように感じる。

　絶対小学生のころは普通に交友関係があったはずなんだけどな、

　中学のころからだったけ？こんなに孤独感を感じるようになってきたのは。

　会話自体はある程度はしていると思うけど、一緒に帰ったり遊んだりするような仲ができなくなってきている気がする。

　さすがにどうかと思って、ある程度話しかけたりはするけどそこから発展するほどのコミュ力がなくなってきている気もする.....話す機会が少なくなっていくほど人ってコミュニケーション能力って失われていくのかもしれないな。

　その代わりといってはなんだけど、趣味の時間が増えたよ.....それはいい意味でとらえるべきなんだろうか.....。

　時間だけはあったから、いろんなことに手を出してやってきていると思っている。

　まぁ、一人でやれるようなものばっかりなんだけどさ.....。

　そんなことを考えながら、母さんが作ってくれた弁当を食べきってまったり残りの時間を過ごす。

「......これからどうしようかなぁ、またなんかやること考えてみてもいいかもしれないな.....」

　どうせ、高校でも一人で生活するんだったらまた何かしら新しいことにも挑戦してみようかな？

　せっかくだから生徒手帳を確認しよう。

　.....ふむふむ、本当にこの学校は自由を校風としているみたいだな。アルバイト自体も自由だし部活動も自由なんだな。

　しかも、資格援助だけでなくバイク免許も在学中でも取得することができるんだな。

　割と何でもありな感じだと考えてもいい気がするね。

　まぁ、せっかくだし。アルバイトでも初めておいて.....そのうち免許でも取得しよう。

　どうせ、やることないんだからさ.....。