入学式......の出来事 その3
入学式が終わり、続々と1年2組に人が集まっていく。
先のような特筆するような変.....個性的な人はそこまでいなかった。まぁ、でも佐藤のせいである程度コミュニケーションが活発化したんじゃないか?
え、俺?俺はさっきので話ずらかったし、まぁなんとなーく挨拶だけにしたわ。あそこまで被っちゃったら逆にすがすがしいまである。.....ホントだよ?ほんと、びっくりしただけであってそれ以外特に思ってナインだヨ。
そんなこんなでコニュニティが形成されつつあるころに
「はい、皆さん。お静かにお願いします」
女性の方が教壇に立たれる。
恐らくこの人がこのクラスの担任なのだろうな。
「ほら、皆さん楽しむのはいいですけど.....そろそろお時間ですので自分の学生証が置かれた机について着席してくださーい。最初のホームルームを始めますよー」
その鶴の一言に一斉に動く。
.....あ、俺はもう席についてた。.....なんせ話しかけずらかったし.....はぁ。
.....なんか視線を感じるんだけど
と、俺は辺りを見渡すが別にそんな人はいなかった。気のせいか?
「......はい、皆さん席についたわね。改めて入学おめでとうございます。この1年間このクラスの担任を務めます
そう、田村先生は話す。
どうやら新任の先生らしく、すでに学校についても軽く見ているらしい。
それよりも田村先生の人気が高い.....高まっているように見える。
おっとりとしていて、それでいて穏やかな感じの雰囲気を出している。さらに27歳とのことで教師としてかなり若いからか、若い美人な人が俺たちの担任だと浮かれている感じだ。.....佐藤君、体で表現しすぎじゃありませんかね.....。
やっぱあいつ、良くも悪くも目立っているような気がする。.....いや、気じゃなくて目立っているな。うん。
「......とまぁ私の話はさておき、皆さんも同じクラスメイトとなる人たちと私に自己紹介をお願いしますね?」
そうして、1年2組の自己紹介が行われた。
さすがに一度に30人の名前は覚えきることができなかったが、この時間に話しかけてきた人についてはある程度意識していた。
俺と被った(絶対相手は故意ではないと思う)
そんな哀れな俺を見て、慰めてくれた
あと、この教室で初めて話してくれた女の子、
他の人も個性的な人もいたが、今のところ俺にとって特に印象的だった人たちをピックアップして心にとどめておく。
「はい、次~斉藤くん」
「あ、はい!は、初めまして斉藤耕平といいます。よろしくお願いします」
「はい、つぎ~.....」
ど、どうだったか?可もなく不可もない感じかな?
やっぱ、30人ぐらいが一斉に俺のほうへ向かれるのってなかなかどうして.....緊張するんだけど.....。
そうして、全員の自己紹介が終わり.....今後の日程についての話が進められ、本日のプログラムが全て終了された。
一斉に帰宅し、高校生活最初の一日が幕を閉じるのであった。
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