入学式......の出来事 その2
「えっと、俺のクラスは確か.....2組だったよな」
入学式が始まる前のこと
入学時にあった特大の掲示板.....そこには俺たち新入生のクラス割が発表されていた。体育館へ向かう前に野次馬のようにできていた人だかりの中、俺自身もその要因の一人となりつつクラス割を確認する。
この中には俺と同じクラスのやつがいるのかもしれない。
なかにはすでに仲良くなっている同級生と思わしき人もいる。すごいなまだ同じクラスになるのかもわからないというのに.....でも俺にはちょっと厳しいかも。
そんなことを思いながらようやくの思いで自分のクラスを確認することができた。
.....どうやら『1年2組』、それが俺がこれから所属するクラスが決まった。
さてさて、どんな人たちが待っているんだろうか。結構楽しみになっている俺がいる。
そして、入学式が終わり
今に至る。
「ここが、この一年過ごす教室となるのか.....っしゃ!」
心の中で気合を入れながら.....普通に入っていった。
さすがにね、入学初日から失敗だなんてしたくないからな。
教室の中に入ると、そこらへんである程度のコミュニティが形成されていた。さすがに活発化しているわけではないと思うが挨拶する程度、そんな感じだな。
「おはよう!これからよろしくね!」
「お、おう。こちらこそよろしく」
やべ、ついどもっちゃった。急に話しかけられるんだ、普通にびっくりしちゃったよ。にしても、あの女の子すごいペースで挨拶しているな.....活発だなぁ。
他の人たちも彼女までとはいかないが、それなりの感じで会話をしている。
よし、俺もクラスメイトとなる皆と会話しようか。
「あ、あの.....」
「どーもどーも!俺は
.....被った、そしてイケメンが入ってきたんだけど。
さっきの登場だけで佐藤っていうイケメンにほとんどの人が話しかけていく。
それもそうだろ、あんだけ盛大な登場をしながらなおかつイケメンだぜ?注目度なんて相当なもんだろ。
「うへぇ、あれもクラスメイトなんだな.....まぁ、いやな奴ではないだろうけど...」
「......残念だったわね」
「え?あ、うん」
しれっと慰められたけど.....本読んでるよ。えー、今日入学式だよ?
それなのにもう本読んじゃってるんだ。この女すげぇな、なんというか.....うん。
他にも個性がある人たちが溢れている気がしなくもないんだけど.....。
このクラスなかなか濃いメンツが集まったクラスな気がするんだけど気のせい.....なんかなぁ?
ちょっとした不安を待ち受けた1年2組のクラスメイト達。ただ、こいつらと一体どんな物語が起こるというのかそんな期待も同時にあふれていることに対しては.....きっと気のせいではないと、そう思っている俺がいたんだ。
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