第2話

 少年は近くの河原で、その木の箱の紐を急いで解いた。

蓋を開けると中から紙切れが出てきた。

「何だこれは?」少年は訝しげに紙切れを手に取った。

そこには(箱の中に願い事を書いた紙を入れると願い事が叶う、蓋を閉じて紐で結ぶ事ただし人に見られてはならない)と書いてあった。


 少年は試しに(高校のクラスメイトの野村カレンちゃんとお付き合いできますように)とメモ帳の切れ端を木の箱に入れて蓋をして紐で結んだ。

少年は家に帰り机の引き出しに木の箱をしまい、引き出しの引き出しの鍵を閉めた。

 次の日の朝学校に行くと野村カレンちゃんが「おはよう中村くん!」と声を掛けてきた。

その後屋上でカレンちゃんが告白をしてきた。

「中村くん私と付きあって下さい!好きです!」と、僕はすぐに「はい!」と返事をしていた。

ぼくとカレンちゃんは仲良く手を繋いで帰りにコンビニに寄ってアイスクリームを食べて帰った。


僕は急いで家に帰り机の引き出しに鍵を差し込み、あの木の箱を取り出した。

紐を解き蓋を開けると入れたはずのメモ帳の紙切れが無くなっていた。

僕は驚いて笑っていた。

「まさか本当に願いが叶うなんて」と、カバンからメモ帳を取り出して(100万円が手に入ります様に)と紙切れに書いて木の箱に入れて引き出しに閉まった。

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