木の箱

浜田まひる

第1話

 ある日少年は、とある店の前で足を止めた。

その店はアンティークショップだった。

(こんな店あったかな?いつの間にできたのだろう?)と不思議に思いながら少年は吸い寄せられるように店内へと入って行った。

 店内はやはり年代物のオルゴールや時計やらブローチ等のアクセサリーが並べられていた。

少年は店内を見渡すと古びた木の箱が置いてある事に気づいた。

木の箱は紐で結ばれていた。

普通だったら見向きもしない箱なのに、この時だけは少年は心惹かれたかの様に、その木の箱を手に取っていた。

木の箱を振ってみたが特に音はしなかった。

 少年はレジへと向かった。

退屈そうにしていた男の店員が

「いらっしゃいませ!」と挨拶をした。

「500円でございます。」と店員は木の箱を手渡した。

僕は会計を済ませた。

店員は「ありがとうございましたー」と陽気にお礼を言った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る