間章 零號車輛


「ん?ここは…?」

何も分からない。 どういうことだ…?

「とりあえず情報を集めねば…」

そう思い立ち上がる事にした。だが、動かない。いや、正確には、動けないのだ。先程から感じるこの感覚はなんだ…?そう思い見渡そうとする。

だがどうにも体が動かない。見える範囲で周りを見渡すと、そこには線路があった。

??????

もう訳が分からない。どうやら私は電車になったようだ。あの野郎次に会ったらぶっ殺してやる。

「とりあえず電車になってることは理解した、あの女神次に会ったらぶっ殺してやる」

そう誓いながらも私は次の行動を決める。とりあえず動けないのであれば動けるまで待つしかないのだ。私は門番の経験もある、その位容易いはずだ。

「そうだ、これが転生で乗り移ったのであれば、もう一度死ねば…」

そう考えてから行動?に移すまでは早かった。車掌らしき人物がやってきたからである。

津久井シズノ(以下、シズノ)「この電車乗るの初めてなんですよ、マネさん!」

どうやらそろそろ出発のようだ。次のカーブで先頭だけでも脱線させてやる!

シズノ「そろそろ出発みたいですね。」

ベルゲルミル「失敗はしない、必ず転生してみせる!」

そこで出発した。しばらくして、早速カーブが見えた。どうやら自動運転の電車のようなので先頭には誰も乗っていない、やる…か……

うるぁ!

ごしゃぁ!

( 'ω')ギャァァァァァァ


どうやら私は生きているらしい。まだ考えることが出来ている。だが体は動かせるようだ。当たり前の事のはずだが、私は喜びに浸った。

「電車ではない…ようだな」

マルクトの女神「ごめんごめんミスっちまったわーww」

私はその場で拳を固め、全力で殴りにかかる

「おら!死ね!」

女神「効くわけないじゃん…もしかして電車になったせいで狂っちゃったの?まぁええわ…次はちゃんと転生…じゃないわね、次こそちゃんと攻略して、愛に行けるといいわね。」

「うおっ!」

急に視界の周りが明るくなったと思うと…


ベルゲルミル「どこだ…?ここ…?」

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