第2話 豹変
朝起きて、俺はいつもどおり学校へ向かった。
たいてい部活の朝練だとか、1人で勉強するためだったりとか、
1番に学校に着くことはそう珍しいことではない。
今日は何故だかいつもより遅く家をでた。
特に理由はないが。完全なる気分だ。
さすがに数人、教室にいるだろう。
そう思いながら教室へ向かった。
しかし、教室はものすごく静かだった。
何というか、神聖な雰囲気。
背筋が凍るような気がしたのだ。
まさか、と思いドアを開けた。
ガラララララ……
誰もいない教室にドアを開ける音が鳴り響く。
なんだ。誰もいないだけじゃないか。
そのとき…!
ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
隣の教室から悲鳴が聞こえてきた。
俺は咄嗟に隠れてしまった。様子を確認しようとせず……。
数分ほど経って俺はとなりを覗いた。
すると、そこには何も無かった。
何もないじゃないか。良かった。
しかし、安心したのもつかの間だった。
よく考えてみれば、さっき叫んでいた……女性?は
どこへ行ったのだろうか。
足音などはしなかった。無音だった。
恐ろしい。
急に俺は恐怖に襲われた。
そのとき……!
もといた教室から大きな音がした。
何だ!?
俺は恐る恐る覗いてみることにした……。
悪夢狂双曲ーナイトメア・コンチェルトー 花山院 青藍 @seiran_ai
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