第243話完全なる勝利

「聖魔法」


黒短剣ノロを聖魔法でコーティングする


「シャッキン!!!」


「!」


負の力と正の力が反発しあい、とてつもない速さで斬撃が飛ぶ


磁石に近い原理だ


「その傷は悪化する!!」


「言語宣言か!」


【言語宣言】、大声で言ったことの効果が強くなる。単純明快なスキル


「ぶった斬る!」


救済の剣を取り出し双剣スタイルで、剣を振り回す


ガキン!ガキン!ザシュ!ガキン!


「一点集中」


腕に意識を集中させる


「潰れろ!」


ガキン!!


「グ!グゥゥゥ!!」


桜龍は剣でなんとか防いでいるが、力負けし、死ぬのは明白だ


だが時間を稼がれている感覚がある


「サイドアーム、スマッシュ」


グチャ!!


「初めてサイドアームが役に立ったわ」


顔に笑みが現れる。楽しい、その感情で心がいっぱいだ


「楽しそうだな」


「クッソ楽しいわ。破壊衝動は抑えない方がいいね」


「今なら世界の破壊をやめてくれるか?」


「やめないぞ。世界開拓者、俺は今楽しんでいる。楽しんでいることをやめると思うか?」


苦虫を噛み潰した顔で、すっごく嫌そうな顔で不満を露わにしている


「今思ったが、お前は悲しみとか怒りの感情ほぼないよな」


「・・・・」


「お前の所にいるだろ。アバって奴が、俺そいつと同じ体質」


「・・・・」


「演技上手いね」


次の瞬間、世界開拓者の首が落ちる


「油断していたな、アバと同じ奴がいるとは」


周りにいる神、プレイヤー、勇者に緊張が走る


畏怖、その言葉が頭の中によぎる


「楽しんでいたのに、、一気に冷めた」


何十個の目に、見られ続けている感覚に襲われ続ける


「タイムマジック、10分のティータイム」


次の瞬間、奴の姿が消え、視界がおかしくなる






かれこれ1時間後、天災に人類は負けた。結構ボコボコに負けた


「降伏です。降伏です」


「運営が負けを認めるのか?」


「もう町の99%が消えました。プレイヤーの復活ポイントがないです」


「じゃあ俺の勝ちでいいな」


「はい。天災、龍桜雫様、あなたの勝利です。世界を滅ぼすことに成功しました」


完全なる勝利、思ったよりも簡単に終わってしまった


「まだ切り札残ってるんだけど」


「ギルド員達ですか?出す必要なかったですね」


「長時間の戦闘も出来る様にしてたんだが?」


「出す必要ないです。もう終わったので」


「こんな簡単に人類が負けるの?神とかもいたのに?」


運営の表情が、当たり前だろっとそんな表情になる


「融合の使用上、レベルが凄いことになるんですよ」


「レベル?」


「今600レベルの雫様と、600レベルの杏夏様が融合した場合、1200レベルになります」


頭の中で考える。今何人と融合しているかを


「1200レベルは神と同等です」


「それにプラスして、セレス、ヤド、フィア、ラビ、ミラ」


「2000ほどレベルがありますね。レベル差でダメージ減衰するのは知っていますよね」


「・・・・余裕やね」


「別世界で話したいのですが、いいですか?」


「いいぞ」


一瞬にして、白い部屋へとワープ?する


「椅子です」


「どうも」


「本題をさっさと言います。世界の時を戻します」


「そうですかい」


「もう一度世界を壊さないことをお願いしたい」


目の前にお茶が出現する。そのお茶を飲みながら


「俺このゲーム引退するつもりだぞ」


「え」


「俺の性格上、自分が一番強いって言うのは余り好きじゃない」


「今一番、というか突き抜けて強いですね」


「世界戻って、一度観光した後にやめるよ。このゲーム」


「殿堂入りにしておきますか?」


「殿堂入りが何か分からんが、まあ頼んどく」


ギルド拠点がある所に、戻り、融合を解除する


「主―!凄い!」


「引っ付くな」


チビセレスを離し、セレス達と世界が戻るのを静かに待つ






恐らく多分気が向いたら、次回最終回


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