第244話ログアウト、新しい世界
「お前がまさか感情を、感じ取れるとは思わなかったよ」
「・・・今感じてる感情は偽か?」
「俺が今作ってる感情は偽だ。凄いだろ」
世界開拓者と話す天災
「うちの妹の紅葉はこれに加えて、相手に感情を押し付けることが出来るんだよ」
「凄いな。で、何故ここに?」
「景色のいい観光スポットを教えてくれ」
「・・・・いいスポットがあるぞ」
座標だけを貰い、また移動する
「おお、九朗少年お久しぶりだな」
「お兄さん!」
「元気か?」
「元気だよ!お兄さんは?」
「元気元気、それと今日お兄さんはこのゲームを引退するよ」
驚きの表情を浮かべ、声がワントーン高くなる九朗少年
「えぇ!なんで?!」
「お兄さんの性格的に」
「びっくりしたよ。俺たちも後一週間で、このゲーム引退しないと行けないくて」
「おお、同じだな」
「うん。学業やらなんやらで忙しくなるからね」
「おすすめの観光スポットってある?」
「観光スポット?千香が教えてくれたいい場所があるよ」
座標を貰い、またも移動する
「神様!」
「何かね?」「どうしたの?」
「死の神、ラビを返しに来ました」
「神様お久しぶりです」
ぐでーっと寝転がっている死の神と、何かを作っている治癒の神アルカト様
「完璧とはいかないが、能力的には問題ないな」
「いい景色の場所って知ってます?」
「アルカトが封印されてた山の頂上」
「アルカト様は知ってますか?」
「うーーん、呪い山脈?あそこ呪い、いいんだよねぇ」
座標を貰い、ラビに別れの言葉を言う
「またいつの日か」
「雫、あなたは私の親です」
「そうか」
「あなたの信念の一部は私の信念を作り上げました」
「・・・」
「また会える日まで」
「また会おう。じゃあな」
座標の場所へと移動する
「おお!いい景色だな!」
「そうですね」
そこは辺り一面、色とりどりの花で埋め尽くされている
「あ!私が倒した災害生物に似た奴がいますわ!」
「花の何本か拾うか」
また別の座標へと移動する
「綺麗な海だな」
「うお!クジラが跳ねましたよ!」
「主が殴り倒したクジラだ」
「魚でも釣るか」
また別の座標へと移動する
「吹雪無くなってるな」
「・・・なんか感動的な気持ちになってきました」
「これ終わったら、主と長い時間会えないのか」
「融合したままログアウトするか?」
「いい、頑張って見送る」
「そうか。アルカト様の場所は、、座標分からんからいいか」
「あ!空クジラいます!空クジラ!」
凄く興奮した様子で、杏夏が空クジラを指さす
「あれ!あれですよ!超レアモンスター!クソはやスライム並みに珍しいですよ!」
「そうか。運がいいね」
最後にギルドメンバーの所へと移動する
「じゃあな」
「はやいはやい!待って下さいよ。マスター」
「もういいよ。なげぇよ。かれこれ10時間ぐらい世界回ったのよ」
「リアル時間で5時間ほどですね」
「マスターらしいですね。ここでログアウトですか?」
「そうだ」
「あなたの決定は絶対ですからね。またどこかで」
「楽しかったよ」
渾身の笑顔でログアウトする
この世界にある銅像が建てられた
世界を滅ぼした。天災の銅像だ
その銅像は一切破壊することが出来なく、傷一つ付かない
銅像のある街で破壊行為をすると、銅像が動き始め
その破壊者を殺傷することが確認されている
天災の銅像は未来では、守護者の銅像と呼ばれるかも知れない
「ふー」
天災もとい、龍桜雫は近所にある小さな山を登っていた
(あのゲーム楽しかったな)
楽しかった思い出を思い浮かべながら、山から町を見ていると
「ォォォ」
「なんか鳴き声聞こえるな。野良犬か?」
耳を澄ませ、どこから声が聞こえているのか探していると
「なにこれ?」
青く光り、丸い、ゲート?のようなものが、そこにあった
(ゲームでしか見たことないゲート?があるんだけど)
明らかに異質なものを少し距離を開け、観察していると
ドッカン!ドカン!
街の方から爆発音が聞こえる
「・・・・」
とてつもなく嫌な予感がする
その日、漫画の様な、ゲームの様なことが起こった
ゲートからは物語で見た生物、魔物が溢れ出し
人はその魔物に対抗する力に目覚めた
だが、目覚めるのが遅く。甚大な被害が出てしまった
続編?に続く
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