第242話完全降臨

「戦況は?」


「天使と悪魔と神様達が足止めしてくれている」


「アルハテナさん、本当に頼みますよ」


「分かっている」


作戦は単純明快、死なずに血を流さずに、天災のヘイトを取り続けることだ


「天災は血のアミュレットで回復しますから、本当にダメージ食らったらだめですよ」


「モンスター使わせる為だけで、こんなに大変とは」


天災、最強のバフ【モンスター】を使わせる。ただそれだけのこと


「勇者が一緒にいますんで、頼むよ」


「じゃあ行くぞ。兵を撤退させろ」


天災の方へ走るだす


「持久戦だ」


人間は基本的に何十時間も起きていられない


「奴が寝るまで戦ってやるよ」






「・・・・兵が引いて行くってことは」


「久しぶりだなぁ!」


「今度こそ貴様を討つ!」


勇者と世界開拓者


「勇者はともかく、お前は俺に勝てんだろ」


「この為だけに職業変えたんだぞ」


「あっそ」


肉の触手が暴れ出す


「フン!」


「ダッシュ!」


「テンペスト」


荒々しい風が吹き荒れる。天気模様が変わる、大雨が降り始める


「ページ選択スキル生成」


「勇者たる一撃!」


「使徒たる一撃!」


聖属性を纏っていそうな勇者の一撃、色々な属性を纏っている使徒たる一撃


「もっと強いスキルを使えよ。資格がないぞ」


天災のバリアに攻撃が全て防がれる


「ッチ!硬いな」


「協力してください」


「策は?」


「目の前で話すバカいるんだな。想像しろ!」


空中に土が現れる


「は?」


「生き埋めになるぞ」


ドンドンと空中から、空から土が降ってくる


「一旦引くぞ勇者!」


「逃がさないぞ。鎖よ」


勇者が鎖に捕まってしまう。コントロールが良すぎる


「グゥ!」


「すまん見捨てる!」


「帯電!」


バチバチバチ!!!


勇者の体に雷が、電気が集まっていく


「放電!」


「この鎖、電気通さないぞ」


こちらまで電気が来ないように、目の前に土を積んでいく


「グゥ!!」


ガチャガチャチャ!!


「盗賊かよ。鎖の解除早すぎるだろ」


鎖の先に付いている、囚人の足枷の様な物の鍵を凄い早さで解除し、勇者が逃げて行った


「・・・・・まだいいか」


周りにある土を消失させる。土が初めから無かったかのように


「まだスキルレベル低くて、生成速度が遅いな」


パン!!


「あ?」


反応出来なかった。脳へと銃弾が撃ち込まれた。思考が止まる


「当たったーー!!」


喜ぶ声が聞こえる


「戻れ戻れ!!」


世界開拓者の声が聞こえる


「今しか攻撃できない!」


勇者の声が聞こえる


「天災やれるぞ!!」


誰かも分からない嬉しそうな声が何度も聞こえる


それがただただムカつく、苛立つ、怒りが湧く


「天災にトドメを」


憎い奴の声が聞こえる


「全軍突撃だ。生命の神の加護がある」


天災に苦渋を飲ませた男の声がする


「桜龍!」


「マジかよ。意識戻るの早いな」


「退け!邪魔者!時知らずの時流し!!」


地面の奥底のある卵の時を加速させる


「おっとっと!」


「来い!蜂蜘蛛の女王の最高傑作!」


地面が揺れる。地が裂ける


「オオムカデ!」


「デカすぎだろ、、、ドラゴンよりデカいぞ」


「蹴散らせ」


オオムカデが頭を大きく振るい、全てを薙ぎ払う


桜龍とその他諸々はムカデを飛び越え、何とか生き残っている


「超覚醒」


「神様!」


「五重封印!」


「拒否する!」


生命の神ですら、天災は止めれない


「逃げるな!戦え!」


決闘を申し込みました。決闘が開始されます


「プレイヤー同士しか出来ないのに!」


「飛べ斬撃」


「剛健なる壁!」


困惑し、焦り、命の危機を感じる桜龍


「お前はここで死ぬ。俺に殺されてな」


「見逃してくれるなんてことは無さそうだな」


「完全降臨、時の神が呪った黒き短剣、ノロ」


短剣が黒く輝く、呪いの力が強力に、神を穿てと声が聞こえる


「全てを壊す」


「全生物の命をかけて、お前を止める」


天災が全てを壊すべく、全ての力を解放した

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