第230話魔炎
「詠唱が終了している狂乱の魔導士、杏夏にどうやって近づくのか」
「右腕を失った状態だと、想像以上にきつそうですね」
「おっと!右腕を再生した!」
「フェニ舞と言っていましたから、フェニックスの様な能力を得るんでしょうね」
火焔の無くなった右腕に火が灯り、火の中に包まれながら腕が現れた
《フー炎舞、火神舞》
《炎神降臨》
両者の体が炎に包まれる。杏夏の方が炎の出力は高いようだ
「両者の体が火に包まれる!!火力勝負だ!」
「狂乱の魔導士の悪い所が出ていますね。相手の得意属性でねじ伏せる癖が」
《炎爆!!》
「おーっと!!火焔が爆発する!」
「煙幕が貼られましたね。非常に見にくいです」
《…面倒になってきたな。一発で消し飛ばす》
パチパチと何かが燃え盛る音が大きくなる
《魔炎解放》
《アッツゥ!!吸収できねぇ!!》
「紫色の炎!?」
「魔族以外に使えない炎じゃないですか!」
「火焔は吸収出来ていない!」
《あ!死ぬ!》
「試合が終了しました」
試合が終了したと、大きめのアナウンスが流れる
「勝者!杏夏ネフル!」
「圧倒した戦いでしたね」
解説を聞きながら、セレス達は感想を言っている
「途中で飽きたなあれ」
「ギルド長ギルド長」
「なんだ?」プシュ
「炭酸飲みながらでいいんで聞いてください。予選突破者、20名中16名が辞退しました」
「・・・」ゴキュゴキュ
サイダーを飲みながら、意味が分からないことを聞く
「俺とお前と人形と後一人残ったってこと?」
「そういうことになりますね」
「どういうこっちゃ、俺の正体って気づかれてないよね」
「気づかれてないと思いますよ。姿が違いすぎるので」
「説明しましょうか?理由分かったんで」
横にいた、№5667機械仕掛けの人形は理由が分かったようだ
「アルハテナって人が滅茶苦茶強いんですよ」
「分かった」
「早いっすね理解が」
「その有名で強い人に晒されるのが嫌だからとか、負けるの分かってて、辞退したんだろう」
「そうです。めっちゃ理解してますね」
「一回見たことあるからさ、同じ状況を」
これをされたお兄ちゃんの顔を、思い浮かべようとする
「早く体戻さないとな、大樹!」
「そんな早くに料理は出来ません!」
女性部門を観戦しに来ていた、大樹を捕まえ。料理を作って貰っている
「さっき作ったスキルですか?ご飯食べることで発動する効果ですか?」
「そう。モン飯、食えば食うほど状態異常の時間が短くなるスキル」
「あと何十時間なんですか?」
「状態異常か?60時間だな」
「えぇ、、」
焼きそばやら、目玉焼きやら、焼き鳥やらを食べていると
「あのぉ」
「ふぁに?」
焼き鳥を頬張りながら、返事を返す
「焼き鳥いくらですか?」
「ゴク、これは俺のだ」
「お腹が空きまして」
「自分で作れ、機材貸してやるから」
「ありがとうございます!肉も下さい」
「じゃあ俺の分も焼いてくれよ」
アイテムボックスから、焼き鳥を焼く機材を取り出す。何故か10個もその機材がある
(どこでこんなに手に入れたんだろうな)
試合を観戦しながら、飯をバクバクと食べていると
「残り一試合ですね。状態異常はどうですか?」
「あと1時間」
「間に合いそうですね」
「そうだな。トイレに行ってくる」
実況解説席
「さあ!最終試合が始まります!これが終わった後に30分の休憩があります!」
「そろそろ昼時ですからね。何故か屋台出しているプレイヤーがいますが」
「後で私も屋台に食べに行きます!」
「試合が開始されます。狂乱の魔導士vs星のステラ」
「同じギルド同士の戦いです!今始まります!」
狂乱の魔導士vs星のステラの戦いが始まった
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