第97話戦闘!龍桜雫

セレス視点


「種族狩り」


ガキン!


「なんですかあの攻撃!恐ろしいぐらい威力あるように見えるんですけど!」


「名前的に倒した種族に対して、攻撃力が上がるスキルだと思う」


「あの人は何百体ここの虫を倒したましたか!」


「喚いていても仕方がないですよ。世界の終焉はもうすぐです」


ゴッキン!


主、龍桜雫はよく分からないポエマーみたいなことを喋りながら、攻撃を続けた


「蜘蛛糸」


「王者の咆哮」


「私は最強の主に使える者だ」


ザン!


「まずは一発!どんどん行こう!敵の撃破を宣言する!」


龍桜雫は【王者の咆哮】【蜘蛛糸】を余裕で突破し、セレスに一撃を加えバフも重複発動した


「セレスちゃん。温存している切り札使った方がいいですよ」


「ヤドも使えば?」


両方とも切り札であるスキルを一切使っていない。エリート兵も兵隊の中の切り札であり


セレスの【拒否】も拘束から一瞬で抜け出す手段であり、切り札とは言えない


つもり両方とも手加減しながら戦っているのである


「蜂蜘蛛の女王の大繁栄」


「暴食姫の飢餓」


ヤドはスキル【蜂蜘蛛の女王の大繁栄】を使い、兵隊の数を異常なまでに増やして行った


「蜂蜘蛛の女王が命じる。死ぬまで働け」


セレスはスキル【暴食姫の飢餓】を使い、腹を減らし理性を無くし本能のままに戦い始めた


「はぁはぁはぁ」


キン!


「・・・」


「喰う!」


ガキン!キン!


鉄塊と拳がぶつかり合う


「これはマズイな」


龍桜雫はなんとか攻撃を最小に防いでいるが、ダメージが大きくなっていることに気づいた


「突撃」


「!」


「ぷぎゃぁ!」


横からおびただしい数の虫が突撃してきた


「邪魔」


ドン!


龍桜雫は地面を思いっきり叩き、地面に火を伝達していき虫を燃やす尽くした


「フン!」


「カハ!」


地面からジャンプして火を避けたセレスが、そのまま鉄塊を振り下ろし主である龍桜雫にまともなガードをさせた


「ああ!ムカつく!邪魔!」


【ダッシュ】を使いセレスの懐に入り込んだ


「種族狩り」


メッリっとみぞおちを思いっきり殴る


「ガッハ!」


逆に龍桜雫はカウンターを貰った


「我は人じゃない」


「クソが」


スキル【種族狩り】は元々の威力は低いが、倒した種族を大雑把に集計し倒した分だけ威力が上がるスキルであり。セレスの今の種族は魔人食らい。現状セレスしかいない種族であり、関連種族の人食い種も龍桜雫は倒したことが無い為種族狩りは、はっきり言って通常攻撃とほとんど変わらなかった


「龍をも殺す攻撃」


セレスは【龍をも殺す攻撃】を発動し、龍桜雫に向かって放った


この【龍をも殺す攻撃】は、セレスが作り出した対龍桜雫用のスキルだ


「ヤド!虫で動けなくして!」


「分かってますよ。守護兵、エリート兵拘束せよ」


セレスの近くで動けなくなっている龍桜雫に急いで兵隊達が近づいて行った


グググ


「!」


「その手を離せ」


バキ!


「クソが」


セレスは腕が折られる前に、龍桜雫を遠くへ投げた


(まだ腕が痛い)


「セレスちゃん大丈夫ですか?」


「ダメダメ。暴食姫の飢餓も恐怖を感じ取って効果が止まった」


「そんなに怖かったですか?」


「主は今我だと気づいてない。敵と思ってるから敵意と殺意をガンガン向けてきて凄く怖い」


「頑張って下さい。わたくしはじわじわ相手を倒すタイプなので、短期戦は苦手なんですよ」


「分かってる」


ヤドとセレスは主が飛ばされた方向を注意深く見る


「・・・・」


「ガチやん。主」


主は黒い霧に覆われ、黒い霧の中には黒色の鎧を着ているのがぎりぎり見えた


「きますよ」


「頑張るよ」


第2ランドが始まると思われた


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る