第91話騙して悪いが

「そうだ。大きな翼の生えた天使様が倒してくれてた。そしてその天使と俺は知り合いだ」


「本当なんですね!」


「ああ」(嘘なんだよなぁ)


まんまと騙されて、目をキラキラさせる少年


「ちょっと待って下さいね。神の鏡」


少年の前に鏡が現れる


「これで嘘かどうかが分かります」


「嘘なんてついてないよ」


(これバレたな。突き落とす準備でもしとくか)


「嘘は、、ついてないですね」


「当たり前だろ。俺は純粋で聖人だからな」


(?)


何故か嘘がバレなかったので、そのまま押し切ることにした


「それでだ、恩着せがましいが報酬を貰いたい。うちの神様がちょっと、ね」


「神様の命令は大変ですよね。僕が持ってる物なら渡せますよ」


わざと含みを持たせながら、報酬を要求したら思ったよりうまくいった


「うちの神様は貴重な装備やアクセサリーを好むんだが、何かないか?」


「そうですねぇ、、これとかどうですか?」


少年は仮面?をポーチから取り出した


「これを被ってる間姿が消えるんですよ!」


「・・・多分うちの神様は好まないな、、」


(微妙)


「じゃあこれはどうですか?」


少年は靴を取り出した


「この靴は踏んだ所に花が咲きます」


「うちの神様が好きそうな効果だな。うちの神様見た目が分かりやすくて面白い奴を好むのよ」


「それは良かったですね。ではこの靴を差し上げます」


「ありがとう。じゃあバイバイ」


少年の肩を押し、ミラの背中から落とす


「すまんねー!さっきの話は適当に言ったことだ!この靴は貰う!」


「えぇーー!!」


少年は驚きながら落下する


「よーしこれでミラが疑われることはないな」


(いいものも貰ったし)


「主よ。その靴はゴ、、使わないんじゃないか?」


「安心しろ。今から作るスキルで使い道ができる」


何か面白い地形まで、飛んでる間にスキルをまた3つ作った




「短剣今作った。合成ってスキルを吸収していいぞ」


「・・・装備の合成をわしにやらせるってことか?」


「よくわかってるやん。この詐欺ブーツと花咲靴を合体させてくれ」


呪いの短剣にスキル合成を奪われました。呪いの短剣に詐欺ブーツと花咲靴を奪われました


「ほれ」


短剣が靴をぽんっと出してきた


「命名はどうする?」


「花咲ブーツ」


花咲ブーツを装備しました


「短剣よ。ブーツに呪いを付与してくれ。今はダメだぞ、この下にある森に降りてからだ」


「なんの呪いを付与するんだ?」


「奪う呪い。というかお前やっぱり呪い付与出来るんだな」


「あ、口が滑ったか。あんまり付与しすぎるとわしが弱くなるから気を付けてくれよ」


「分かってるよ」


(適当に言ったことが、全部合ってたわ。合成は出来ると思ってたが、まさか付与まで出来るなんて)






適当に付与した呪いで歩いていると


「・・・」


「おいお前!ここで何をしている!」


「・・・」


(プレイヤーか、、テンペス?ギルド名か?)


「ここは君たちのギルドが管理してる森かい?」


「ああそうだ。ここは俺たちの狩場だ」


「それはすまないね。すぐ出て行くよ、出口はどっちだい?」


「待て。レッドネームは信用できない。出るまで監視させてもらうぞ」


「いいよ」


監視させながら森を出ることにした


(ミラを適当に飛ばしてて良かったわ。ミラが近くにいたらそれ乗って帰れって言われる所やった。さてとこの森を枯らしますか)


出口までゆっくりと歩く。歩いた場所に綺麗な花を咲かせながら


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