第90話焼肉
ジュ―
「・・・」
「ハフハフ」
「ガム」
セレスと戦闘を終わらせてから、一生肉を焼き続けている
カン!
「ガウガウ」
焼いた肉を高く飛ばし、ミラにも食べさせる
「主」
「ほい」
セレスに肉を渡す
「違う。肉はもういい」
「食べないのか?」
「食べるけど、違う」
「何を話したい?」
「主食べていい?」
「ダメ」
ジュ―
「・・・」
「ハ、そんな目で見ても食わせないよ」
セレスは黒くて綺麗な目でこちらを見てくる
「ダメか、杏夏ならこれで行けたのに」
「何を頼んだの?杏夏に」
「ドラゴン一匹寄越せって」
「多分それ処理に困ってる所に、セレス来たからあげただけやと思うで」
(杏夏は自分と性格が非常に似ている。言動とかは似てないけど、思考回路が特に似てるな)
「そういえば嬉しそうな顔してたな」
「元気にしてるかな」
「主まだ会ってないの?」
「会ってないな」
(どこにおるんやろう)
「・・・杏夏可哀想に、、」
「そろそろ移動するか。セレス付いてこい」
「分かった」
「テイムは今はまだしないが、いつかワンパンできるぐらいに強くなったらするからな」
「我も主を一撃で倒せるぐらいに強くなってから食べる」
思ったよりも従順にセレスが付いてくることになった
「じゃあ主。はい」
セレスがリュックを渡してきた
「・・・小さくなったな」
「ん」
小さくなったセレスを抱きかかえ、リュックに入れ初期のセレスのように背負いながら、移動を始める
「ミラ。飛ぶぞ」
「グオ」
ミラが高く飛びあがる
「あそこの森に毒吐きながら進もう」
「ガオガオ」
命令通りに近くの森を汚染しながら、高速で空を飛ぶ
「・・木枯れてるな、、悪いことがいっぱい思いつくわ」
(次町見つけた時、ミラに空中から毒吐きまくって貰うか。毒耐性系のスキルも作っておくか)
「は~な~せ!」
「暴れすぎですよ。杏夏さん」
「うるさい!私は仕事を放棄してでも行かないとダメなんだ!」
「副マス~、仕事を放棄していきたい所はどこなんだよ」
「・・・」
「だんまりなら、行かせることは出来ないよ」
「杏夏が暴れたせいで!仕事量がまた増えたんですよ!ただでさえ問題児がよく暴れて忙しいのに!」
「待て、これもうワープしてるぞ」
「・・本当ですね。抜け殻しか残ってない」
「探知魔法を最大にして探せ。あの人以外にこの業務は出来ないだ」
「あいあいさー」
「なんか空歩いてる奴いるな」
(装備で浮いてるのか?、、近づいてみるか)
「ミラ。突っ込め、骨一本ぐらい折ってもいいぞ」
「グオ!」
元々早かったスピードをあげ、空を歩いてる奴に近づいていく
「?」
ガ!
「よっしー掴んだ」
「え?え?誰ですか?!」
「スピードを少し落とせ」
「ガオ」
(・・・こいつはプレイヤーじゃないな)
「お前名前は?」
「ム。先に名乗るのが礼儀では?」
「どっちが先に名乗っても変わらないよ。脅しだが、俺はお前をここから叩き落としてもいいぞ」
「僕はナキャム・アルトルと言います。だから落とさないでください」
「空を飛んで何を?」
「神様の依頼で、ここら辺に死の竜がいるので、討伐してほしいと言われまして」
「へー」
(ミラのことだな、、報酬貰えるな)
「俺はその竜のことを知ってるぞ」
「本当ですか!」
「今教えてやるよ」
報酬の為にこのなんたらアルトルの、信頼を獲得する所から始めた
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