第89話再会

「おはよう」


「グオ」


「ここの世界とリアルは時間軸が違くなってたわ」


実際にこのゲーム世界で体感した時間と、外のリアルの世界での時間は少しばかり差があり。


ゲーム時間5時間がリアル世界では、2時間30分ほどと半分以上早く進んでいることに気づいた


「世界の未来は明るいね」


「あ!いた!」


「飛べ斬撃」


(狙われ始めたか)


「待て!」


「黙って死んでくれ」


グサ!っと心臓の辺りを短剣で刺す


「ああ、副マスに怒られる、、」


「どんまい」


(可哀想にギルドで俺を倒そうとしてるなんて、、)


「まあいい。ミラよ、空を飛ぶぞ!」


「グオオ!」


小さく、そして短く雄たけびをあげた




「はっやーい」


ミラの背中に乗り、空を飛ぶ


(高い所まで行くまでは、翼がうるさかったが、高くなったら緩やかに滑空してるから、静かでいいわ)


「グオオ!!」


「うお!なんだ?!」


急に下にミラが引き寄せられる


「誰だ!」


ミラの背中から飛び降り、元凶を探す


「!、、、主?」


「うん?セレスやん」


地面に着地すると、セレスがいた。本当に平原にぽつんとセレスがいた


「・・・・」


ガキン!


「悪餓鬼が!」


セレスはデカすぎる大剣で斬りかかってくる


「この時を、」


キン!カキン!


「どれほど!!待ちわびたか!!!」


ゴキン!パリン!


「主を喰らう!」


「少し衝撃がきたぞ。というか、また仲間になってくれないか?」


「だったら倒して、服従させてみろ」


「誰に口調が似たのか、ね!!」


パッコン!っといい音が鳴りながらセレスの顔が後ろに下がる


「ハハハハハ!!」


「・・・・」


「今、主を喰らえば、我はどこまで強くなれるかな?ジュル、、楽しみだなぁ」


「やめとけ、一度食べたらもっと食べたくなって、他の物が食べられなくなるぞ」


「ハハハ、、魔術師の右手」


セレスがそう言うと右手が変化し、変化した瞬間火の球が飛んできた


「残念、その火球には資格がなかったようだな」


バリアに防がれ、そもそも自分には届かなかった


「・・・魔術師の左手」


「効かんとおも」パリン!


(解除されたな)


セレスの拳が、こちらに来た瞬間にこちらも拳をふるい


ゴ!


ゴ!


お互いに顔面に思いっきり食らう


「一点集中」


「筋力増幅」


ゴ!っと拳同士がぶつかり合う


「セレスよ。これ決着付くの遅いと思うぞ」


「・・・」


「一時休戦しよう。うん。飯でも食いながら」


「・・・分かった」


「少し待て。ギルド倉庫から物をパクる」


決着が長引きそうだからと、その理由だけで戦いを終わらせ、セレスと飯を食べることにした






「副マス、次は食用の肉が根こそぎ取られています」


「・・・ほっといていいですよ、、」


「それと龍桜雫を発見したと報告がありました」


「早くそれを言って下さい!どこにいたんですか!」


「落ち着いて下さい。前死の竜を倒した所にいたそうです!」


「行ってきます」


「まだ業務が!」


「うるさい!会うまで帰って来ませんから!」






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