第86話ベレッタ

(お、あったあった)


ギルド内に入り、地図盗み見ていた


ウォーン


「クソ、クソ」


「汚染された大地?、次ここに行こうかな」


「死ね、死ね、死ね」


「ウォンウォンうるせぇ」


ガキを持ち上げ適当に投げ捨てる


(特に怪我してないだろう)


地図を読み進めているとパン!っと銃撃音と共にバリアが破られ、ダメージを食らった


「や、やった」


ゴ!


【ダッシュ】で一瞬で近づき、ガキの頭をぶん殴った


「銃?」


(効果確認、試作機4リボルバー、、魔力で弾を作れて、撃てるのか。試作機ってことは本体がありそうやな)


気絶しているガキを放置し、ギルド内をくまなく探した




「あった」


(効果確認、ベレッタ、魔力で弾を作れて、魔力の属性によって弾の種類が変わるのか、、属性ってなんや?大体は分かるけど、、)


「短剣試すから力を貸せ」


「何するんだ?」


「銃の弾を作る時に、魔力の属性を込めたい」


「・・・呪いの弾丸を作りたいんだな」


短剣が左手に持っていた銃、ベレッタの周りを黒い靄で覆うと「撃ってみろ」っと言ってきた


パン!パン!


「うん。黒いね、それで呪えた?」


「もっかい撃ってみてくれ」


「はいはいー」


パン!コン!


「なんか変な音なったぞ」


「分かったぞ。込めた呪いの種類によって弾の呪い変わるわ」


「そう」


(普通の魔力込めて撃ったら?)


パン!


(特段変わった弾が出るわけじゃない。現実と一緒かな?聖魔法を発動させたまま、弾を込めると?)


パン!


「光ってるな」


「不快な光や」


(というか魔力込めるって書いてるけど、減ってるのMPか)


「・・・いいものを拾ったな。銃入れるポーチはこれかな?」


ギルドを出て、汚染された大地なるものに向かって行った




「・・・明らかに汚染されてるって土やな」


汚染されてると思われる大地は紫色で、空も濁っていた。そして不気味な空気が体に纏わりついた


「気分いいわ。空気感は嫌いだが」


「わしも好きだな」


いい気分になりながら探索を続けていると


グオオオオオ!!!


遠くの方から巨大な何かの遠吠えが聞こえてきた


「なんかデカい奴がいるな。鳴き声の低さ的に」


(びっくりした)


「・・・凄く、聞き覚えのある鳴き声だったな」


「セレスか?」


「いや違う。もっと前に聞きまくった記憶だ」


(前の持ち主が何かを倒しまくってたのかね)


「・・・進むかぁ」


(怖いな~)


雫はハイジャンプを使用せずに歩きで近づいて行った


グオオオオ!!!!


鳴き声がどんどんと近くなって行き、足取りがどんどん重くなる


(怖い)




時間をかけて歩き続けると、腐って骨も見えているが、動き続けてる巨大な何かが見えた


(・・・ドラゴンぽいな)


翼や頭がドラゴンに似ていた為、ドラゴンだろうと決めつけた


(ゲームでよくあるからね。死体のドラゴンがゾンビとして動き続けるの)


「とりあえず見とくか」


ゾンビドラゴンを観察し、弱点がないかを探すことにした。怖い訳ではない




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