第84話ブランク

「・・・」


「久しぶりだな」


久しぶりにログインした瞬間、短剣が話かけてくる


「いやー死にかけたね」


「・・・相当元気だな」


「久しぶりにログインしたから、テンションがおかしなことになってる」


「雰囲気が変わったな」


「妹にも言われたわ」


(セレス達はどこだ?)


「セレス達はここにはいないぞ」


「・・・契約?が切れたか」


「セレスはずっと居たが、杏夏に何かを言われてどこかへ行った」


「・・・」


「ヤドは結構早めにいなくなった。杏夏は定期的にここに来ていたが、ここ最近は忙しいのか来てないな」


短剣は淡々と起きたことを説明する


「短剣よ。俺は最強になろうと思う」


「唐突だな」


「死にかける前の俺は、甘かったと思うんだ」


「・・・」


「一週間で基盤を作る。そして一か月で最強に至る」


「その後は?」


「最強になった後は考えなくていい。後で思いつくだろからな」


「妄想だな。だけどわしが好きな思考だ」


楽しそうな声で短剣が喋る


「手始めにスキルを作る」


スキル生成画面を開く




(目当てのスキルはちゃんと出来たな)


「5回もスキル生成をするとはな」


「まだまだ作るけど、素材が足りない。町に向かうか」


「久しぶりに血が吸えるな」


このダンジョンから出ようとした、その時


「誰かいるぞ」


(プレイヤーか)


「すいません。先にいたとは「リハビリにはいい相手だ」


ザン!


「3人」


ザン!ザン!


手際よく二人始末する


「後一人」


「なんなんだ!お前!」


残りの一人は何かを発動したと思うと自分の体が吹っ飛んだ


ゴッシャァ!!


「・・・」


「、、やった!」


ダンジョンの壁に凄い速さで激突した


「飛べ、斬撃」


キュイーン!


「あ」


プレイヤーを倒しました


「あのスキル、発生早かったし強かったな」


(強いスキルだったな)


「漁った後に出るか」




死体を漁りダンジョンを脱出し、町に向かって移動を始めた


ザン!


(ここら辺の敵は一発で殺せるから楽でいいね。新しく作ったスキルも役に立っている)


新スキルを発動すると、モンスターの死体から素材がこちらに飛んできてアイテムボックスに収納される


新スキルを活用しながら、モンスターを狩り、移動していると町を発見した


「お、町だ」


そこそこ人の出入りが激しい町だった


「一点集中」


別の新スキルを使い、足に意識を集中させる


「ハイジャンプ」


足に溜めたスキルを解放し、とてつもなく高い所まで飛ぶ


(これで町に入れるな)




ズッザー!!


「誰か降ってきたぞ」「あいつレッドネームじゃね?」「俺あいつ知ってる!消えた指名手配犯だ!」


周りが騒がしくなる


「飛べ、斬撃」


無差別に斬撃を飛ばし、いくつかがヒットした後に


「全てを奪え」


全スタータスを奪いました。ステータスが上昇します


「どんどん行こうー」




プレーメン町を陥落させました。レッドネームが濃くなります。罰が重くなります。懸賞金が上がります


「雑魚処理のブランクはほぼないね」


(強敵は今はほぼ相手に出来ないだろうな。ブランクもあるが、スキルのレベルが違う。そこらへんの雑魚でも食らったら危ないスキルをぽんぽん撃ってくる。強敵と考えると、数十倍、スキルのレベルが違うだろうな)


町を出る前にギルドに立ち寄り、地図を盗み、ここら一帯の狩場を探し、そこへ行くことにした








「もうあの人いなくなってる、、久しぶりに会いたいのに」


翼が生えた女性がダンジョンの入り口から勢いよく飛び出す


「今ギルドが大変なのに―!」

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