第83話空想
黒墨のタコーネを倒しました。経験値を獲得します
ドロップ品はクリアした時に入手できます
「弱かったな」
タコを殴って数発でタコが死んでしまった
「プッシュ―!!」
タコの次はイカが地面から生えてきた
頑健ならカニーニを倒しました。経験値を獲得します
海鮮ダンジョンをクリアしました。報酬を受け取ります
「これで終わりか」
(タコ、イカ、マグロ、貝、カニと出てきたが、特に強くなかったし、弱い部類だったな)
「くさん、ずくさん!、雫さん!」
「おおびっくりした。どうした?」
「何度呼んでも反応がなさそうですけど、、疲れてます?」
杏夏が心配しながらこちらを見ている
雫は自分の体に意識を向けると、体が急激に動かなくなり、脳の動きが止まり始める
「あ、これあかんわ」
(ガチ目に死にかける奴やわ)
地面に仰向けの形で倒れ込む
(・・・・思考が出来なくなってきた)
「雫さん!大丈夫ですか?!」
「これ、、ダメ、、後は頼んだ」
杏夏の泣きそうな顔を見ながら、意識を手放した
次に見たのは病院の天井だった
(何日寝てた?)
また体に意識を集中させる
(相当筋肉が衰えてるな、、長く寝すぎてるな)
ガララ!と扉を開けながら、白衣を着た男が入ってくる
「・・・・起きたか」
「父さん、何日寝てた?」
「喉は大丈夫そうだな。それで寝てた日数だが、5か月ほどだ」
「・・・原因は分かった?」
「また分からなかった」
「そっか、、」
(5か月か―、、杏夏大丈夫かな。5か月合ったら相当強くなれるのに)
色々な考えが頭の中を駆け巡る
「安静にするプラス、検査とリハビリで1か月はあのゲームは出来ないぞ」
「リハビリはすぐ終わるよ」
「今回は特殊でな、筋肉がいつも以上に弱ってる」
「それで一か月か」
父さんが申し訳なさそうな顔で、こちらを見続ける
「お兄ちゃんって暇?」
「聞いてみないと分からない」
「暇なら戦い方を見せて欲しいって、伝言を頼める?」
「他に伝えたいことは?」
「特にない」
そこで会話は終わり。父さんは病室から出て行った
(5か月寝てて、リハビリで一か月、実に半年の間自分はゲームにログインできない訳だ、、、ああダメだ。アイディアが、妄想がどんどん湧き出てくる)
「楽しみだなぁ」
窓に映った自分の笑顔は、無邪気そうであり、狂気的でもあった
巨大な椅子に座りながらある者は呟き
ある者は巨大なドラゴンを食しながら、思い出を蘇らせる
多くの軍隊を引き連れながら、ある者は教えを思い出す
そしてある者達は復讐を誓う
その元凶である男は空想を膨らませ続ける
※特に終わりとかではないです
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