第81話懐かしの子

「いいね」


手のひらから黒い液体を出し地面にそれを刺すと


パリン!


音を立てながら遠くに黒く鋭い何かを、地面から生やすことができる


「量は決まっているが、色々出来るだろう」


「奇襲に使えそう」


(おもろ)


「じゃあありがとうございます。町出ますわ」


「私もちょっと時間立ったら町出るから、また会えるかもな」


「その時死体じゃないことを祈りますよ」


「ハハハ、死体じゃないのを私も祈るよ。神だけどね」


「じゃあまた」


「ああ」


こうして魔剣の女神ライトと知り合いになった


「さてとヤド達どこやろうな」


「空飛びましょう」


「キューブ」


心臓の近くにある、キューブに意識を集中させ、足から黒い液体を出しその勢いでジャンプした


「そこそこ高く飛べるな」


「足から出しまくることで、ジェット噴射できそうですね」


「量が足りんよ」


そんなこんなで飛び続けると、ヤド達を発見した


「セレス―」


「・・・主?」


ズザー


「町出るぞ」


「分かった」


「セレスちゃん、すっごいデカいですね」


(確かに身長相当伸びたな。成人男性とほぼ変わらんな)


「しかも胸もデカい。足も長い、顔も小さいし、胸もデカい」


「そう?」


「フフフ」


「まあそんなことよりも、さっさと次の町に行こう」


「・・・」


セレスが驚いた顔をしている


「あの主様」


「なんだ?」


ヤドが複雑そうな顔で話かけてきた


「セレスちゃん、褒めて欲しいんですよ」


(何故?、、そういやこいつ今見た目違うけど子供やったな)


「セレス、よくやったな」


「・・・」


少しばかり静寂の時間が流れたのち、セレスが


「じゃあ主の腕頂戴」


「仕方ない、持ってけ」


左腕を切りやすいように肩まであげる


「先に私を降ろして下さい。私まで斬られる」


ザン!


「ピギィ」


杏夏が降りる前に、セレスに腕を斬られた


「いった」


「美味い」


セレスは自分の腕を一口で食べきった


「セレスちゃん相当な人数食べてたけど、まだ食べれるんですね」


「主は別。滅茶苦茶美味しいから、ずっと食べれる」


(セレスが持ってるスキルで、美味さ変わるスキルが、あったような、なかったような)


「じゃあ次の町に」


プルプルルと電話が表示された


「はいもしもし」


「あ!お兄さんですか?」


「?どなたですか?」


「あ、千香です」


「千香?」


(・・・・相当序盤に色々教えてくれた子か!)


「思い出した、序盤に色々教えてくれた」


「はい。そうです」


「九朗少年たちは元気か」


「元気ですけど、お兄さんが指名手配になったのを知って、」


「いい子だからショック受けちゃったか」


「はい。私は色々ネットゲームやってたんで、耐性がありますけど、九朗達はこれが初めてなので、、」


「そうかぁー」


(早く次の町に行きたいけど、九朗少年達なー)


「それで要件なんですけど、私達ダンジョンを見つけまして、それに一緒に行って欲しくて」


「いいよ。座標送ってくれたらすぐ行くよ」


「待ってます」


千香ちゃんから座標が送られてきた


「ステラはどこ行った?」


「ステラさんは武者修行してくるって、言い残してどこかへ行きましたね」


(何をやってるんや?)


「ほっといて移動するぞ。ついてこい」


千香ちゃん達がいる座標まで走り出した


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