第62話強敵登場

「なんやあの木高すぎやろ」


目の前には高い木が、何本も立っている森だった


木の高さはアニメでしか見たことない。ビルぐらいデカい木なのだ


「結構早い速度で追手が来てるそうですよ」


「木登りするか」


杏夏とセレスを背負いヤドを頭に乗せながら木を登る


「早いですね。登るの」


「ちゃんと警戒しとけよ。入口の木に登ってるから後ろから弓飛んできてもおかしくない」


「分かってますよ、、危ない!」


バキ


「めっちゃ速い矢が飛んできてます!」


(降りるか、登るか、、登ろう)


「登るぞ、矢とかは気合で防げ」


「えぇ痛いのは無理なんですけど!」


「セレスが入ってるリュックを盾にしとけ」


えぇ!とリュックの中から曇った声が聞こえる


「セレスなら回復できるからな」


(セレスに盾渡すか?でもこれ以上重くなったら登る速度に影響出そうやな)


セレスには特に何も渡さずに急いで木を登り続けた


「よし。てっぺん付近の枝まで来れたな」


「これからどうするんですか?」


「相手の行動をまず、、」


話してる時にふと上を見るとデカい何かがこっちに向かって飛んできていた


「なんか来てる」


「デカい鳥ですわね」


「クエー!!」


キュイーン!


「クエ!?」


「あ?」


斬撃を放ったはずが鳥を切らずに鳥を黒い靄が拘束していた


「短剣?」


「呪いを組み替えて遊んでたら、相手拘束できる呪いが出来たから使ってみたぞ」


「今要らん」


にやにやしてる顔が思い浮かぶ声で「まあまずは引っ張って見ろ」と言われた


「・・」無言で引っ張って見ると抵抗されて余りこっちに来れてないが使えそうな呪いだった


(待てよ)


ふとあることを思い呪いの部分を触り下へ思いっきり押した


「グエ!?」


「フーム、いい使い方が思い付いた」


「どんな方法ですか?」杏夏が下から追手が来てないか確認しながら聞いてくる


「ムチと同じ要領で使える。短剣飛べ斬撃って言ったら斬撃を飛ばせ。それ以外はこの引っ付く呪いでいい」


「はいよー」


「面白そうな話をしてるね」


(敵)


ブン!


「反応はっや」


(外した)


急な接敵にビビりながらも反応できた


「殺意びりびりだねぇ」


「・・・」


ブン!ブン!


ピッシュン!ピッシュン!


「危ない危ない」


「・・・」


(なんでこいつ浮いてるんや?)


物音一つ立てずにいつの間にか近くにいたがその理由が分かった。ずっと5センチほど浮き続けている


「バチン」


「!」


ビッシャン!!!


「これも反応できるのか」


奴は少し驚いたようだ


(雷か、、)


奴が指を鳴らすと指から、とてつもなく早い雷が放たれた。


指を鳴らした瞬間、いつか感じた嫌な予感が体中を駆け巡り、一瞬で盾を構えたことで何とか防げたが


「キッツ」


「おっとまぐれだったのかな?」


(浮いてる奴をどう叩き落とそうか)


初めて自分より明確な格上と戦うことになった

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