第61話戦利品

「さーて戦利品は何かなぁ」


ニッコニコで死体を漁る


「お前らも手伝え」


「えぇーめんどくさいですね」


杏夏は心底めんどくさそうな顔をしながらも手伝ってくれた




数十分後


「色々いいものが貰えたな」


「そうですね。中盤で手に入る物もそこそこありましたね」


「効果の確認でもするか」


「まだ見てなかったんですね」


(さてと要らん武器以外やと、まずはキングの冠やな、効果は装備中スキル咆哮を使え、咆哮系のスキルの効果が増幅するか、いつか使うかも知れないけど今は使わん。次はキングブーツで効果は、足場が劣悪な環境でも安定して走れ、立てる。杏夏に上げるか)


「これ上げる」


そういい、キングの冠とキングブーツを杏夏に押し付けた


「ブーツはいいですけど冠弱いですね」


「なんでキングって付いてるやろうな」


杏夏は首を傾けながら装備品をじろじろ見ていた


(さて他の装備品はと、守護者の首飾り、防御力と体力が上がってスキル踏ん張りが使えると、いいね装備しとこう。いや待てこれはセレスに上げよう)


「セレスこれをやろう」


「なにこれ」


「硬くなって踏ん張りってスキルが使える首飾り」


何かが嫌なのか、微妙そうな顔をしながらも首飾りを装備したセレス


「・・見た目かっこ悪い」


「諦めろ」


(後2個か装備品は、烈火のピアス、火の魔法の威力が高まる、杏夏行き。次は偉大な魔術師のローブ魔力が上がりMP回復速度が上昇する杏夏行き。終わりかな?武器は杏夏が全部調べたらしいけど特にいいものはなかったって言ってたしあいつが嘘ついてな限り自分にとっていい武器はない。まあ短剣超える武器じゃないと使わんけどな)


「杏夏」


「はいはい」


杏夏にピアスとローブを渡す


「なんですか。この私の為にあるような装備」


変な冠を付けている杏夏は目をキラキラさせながら食いついてきた


「変な冠付けてる杏夏よ。武器に関して嘘は付いてないよな」


「嘘は付いてません。セレスちゃん達には勝手に渡してますし、その短剣を超える武器はそうそうないですから」


(なんで勝手に渡してるねん。いいけども)


「いいムチが合ったら渡してくれ、盾持ってても使える左手武器で強い奴が欲しいのよ」


「分かりました」


「短剣は認めんぞ」


短剣がまた急に喋り出した


「安心して下さい。左手武器で短剣はあげませんよ」


「それならいい。わし以外の短剣は認めん」


「お前って武器溶かす能力とかないの?」


「突然だな」


杏夏は話が長くなると思ったのか、速攻で離れてリザードマンをボコしに行った


「てかお前が使える呪いの効果教えてくれよ」


「呪いの効果か?ダメージがない代わりに、わしが解除するまで一生解けない呪いと、解呪する代わりにステータスを奪う呪いと、咳とか体がだるくなって普通に体力を奪い続ける呪いがあるな」


(重複で呪いかけてない?)


「重複で呪いかけてるん?」


「いや二つだけ呪える。今は咳以外の呪いを使ってるな」


「ふーんプレイヤー以外は咳と奪う呪いでいいぞ」


そう言うと短剣は顔をしかめてる時の声で


「いやぁ、わし自身が変えるのはちと難しいぞ」


「何故?」


「わしプレイヤーとモンスターの区別が出来ないのよ。目が無いから」


「あ、そうか」


(そういやこいつ武器やったな。喋れるからあんまり意識してなかったわ)


「雫さん。さっさと移動しませんか?」


「いいが急ぐ理由あるか?」


杏夏はヤドを指差しながら


「兵隊がプレイヤーらしき人を見つけたそうなんですよ。ここで戦うのは地味にストレスなんで平原とかに行きましょう」


「行くか」


自分らは逃げるように沼地を抜けた

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