第58話沼地

自分達は町から逃げ出し走り続けていた


「いやぁーまさか指名手配されるとは、プレイヤーで3人目ですよ」


「思ったより少ないな」


「ゲームリリースされて4か月ぐらいですからね。指名手配されてる方が難しいですよ」


(職業スキルでも確認するか)


杏夏との話を切り上げ、職業スキルを確認することにした


(えーと【冒険者の感】、自分に必要なお宝の場所がハイライトで表示される。ゴミの匂いがする、発動タイミングが分からないしお宝の基準も分からない、いらないな。そういや冠の効果見てないな、女王の冠。アラクネの好感度が得られる。装備中パーティメンバーのステータスが微量上昇する、男性ならそのステータス上昇が微量ではなく大幅に上昇する。女王の冠を装備している者が死んだ場合、パーティ内の男性は最大HPの9割のダメージを受ける。強いけどデメリットも大きいな、ヤドにでも装備させておくか)


ヤドを呼び自分の前に来させる


「ほいこれ装備しろ」


ヤドの頭の上に冠を出す


「、、いいバフですね」


背中にいる杏夏が効果を読んだのか話かけてくる


「そうだろう。自分がそろそろフィジカルモンスターになってくる」


「これ最大HPも上がりますけど、冠の人が死ぬのと同時にダメージとバフ解除されるんで9割じゃなくて9.3割消し飛びますね」


「そんなもん1秒で治るわ」


不可思議な顔で「覚醒ですか?」と聞いてくる杏夏


「短剣の話によると確か、、確か、、短剣お前が自分を認める時の吸い取ってるHPってなんぼやっけ」


「0.1秒で最大HPの10%や」


「1秒で死ぬくないですか?」


「覚醒中はそれと同等ぐらい回復してるから1秒でも時間稼げたら全快や」


強すぎて逆に引いてる杏夏と、雑談しながらも走り続け次の狩場である沼地に辿りついた


「お、付いたか」


ぐちゃぐちゃ


「ズボンの裾が!」


「主動けない」


「あらら皆さん大変ですね」


裾が泥に浸かった杏夏、泥に足が絡んで後ろに転び身動きが取れなくなったセレス、頭の上にいるヤド


(めんどくせ)


慣れない足場に苦戦しながらも全員を救出した






作者※9.3割は日本語として間違ってる気がする。93%やと思っといて下さい

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