第54話ギルド創設

「右行きましたよ!」「分かってる!」


「何をしてるん」


セレス達の所に戻ると何かを二人で追いかけてるようだった


「めっちゃくちゃ早いスライムがいたんですよ。絶対経験値多いですよ!」


「ふーん」


「杏夏いたぞー」「今行きます!」


杏夏はセレスを追って森の奥地へ走って行った


「目玉焼き貰える?」


「今焼きますから少々お待ちを」


杏夏達をほっといて目玉焼きを食べ始めた




「ただいまー」「戻りました」


「ふはいり」


数分したらセレス達が帰ってきた


「めっちゃ食ってますね」


「そうか?」


(いつもの半分も食べてないんやけどな)


「卵何個食ったんですか」


「30個は食べてますわね」


「あれそんなに食べてたっけ?」


「はい。というか中のアラクネの幼体も食べてますね」


「あれは美味しかった」


「虫食ったんですか?」


「いやぁ。上の人の部分だけ食べた。虫はヤドに上げた」


「食人じゃないですか」


「いい食べ方だったな」


「・・・次は剣が喋り出したんですけど」


杏夏は急に短剣が喋り出し、頭がこんがらがったのか手で顔を覆い唸り出した


「うーん」


「スライムは捕まえれたんか?ジュル」


「掴んだんですけどスルって抜けられまくって諦めました」


「ジュルジュル、そうか」


「次やりたいことはギルドを流石に作ろうと思いまして」


「ほうほう。バキバッキ」


「レベルも足りてますし、ゴールドもあるはずなんで作れますね」


「人集めは?」


「今の所はこれだけでいいと思います」


「ギルド機能は何があるんだ」


「領地を持たないと機能はほぼないですけど、ギルドバフは掛かりますね」


「ふーん。作る方法は?」


「今すぐできます」


「やろうか」


杏夏に教えられるままにギルドを創設した


「ギルド名は何にしますか?」


「桜の花園」


「花園の理由は?」


「女性が多いから」


「あなたは男ですけど」


「じゃあ黒桜の花園にするか」


「・・・まあ私も名前思いつかないんでそれでいいですよ」


「創設したけど次はどこに行こうかね」


「そういえば雫さんには目標ってあるんですか?」


「このゲームの?」


「はい」


「あるよ。自分が頭の中で何回も妄想したキャラクターになりきる。そのためのスキルを集めてる」


「へぇー叶いそうですか?」


「今作ろうとしてるスキルが作れたら、後は楽勝だけどそのスキルにどれほどのスキルや素材を、投資すればいいか分からんから悩んでる」


「一応聞きますけど、どんなスキルですか?」


「クールタイム1秒以内で何も消費せずに全てを通り抜けられるスキル」


「それはもの凄くキツイですね」


「だろ。だからさっさとレベル上げて強い敵を倒しまくりたいねん」


「フーム、、北に行きますか。今の最前線はあそこなので」


「そういやさ町に入らなくてもクエストって入手できるのか?」


「序盤なんでほぼないですけどあるにはありますよ」


「次の町はどこだ」


「北ですね」


「大きさは?」


「小さいですね」


「じゃあ好都合だ。滅ぼすぞ」


「・・・分かりました」


(称号交換したらnpcやプレイヤーを殺して回るか。それで色々自分の名も広まるだろ)


妄想したキャラクターになりきる為のスキルを、早く作りたくなった主人公は町を滅ぼすことを決定した

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