第48話第3の仲間
「おっとそれ以上近寄るなよ」
「何故だ。早くそいつを殺させろ」
「使えるならテイムしたいんだよね」
「・・いいだろう。テイムしないならさっさと寄越せよ」
「ありがとうね」
「あの今なんの話をしてるんですか?」
「お前を殺すか俺の仲間にするかを話してた所だ」
「奴隷にするか殺すかの話ですか」
言い方は悪いがあながち間違えではない
「お前は何ができるんだ?」
「兵隊を生み出せますね。食べたモンスター系統の」
「セレスと一緒のタイプか、自分が強くならないけど」
「それって何を消費して兵隊生み出すんですか?」
横からひょこっと質問を始める杏夏
「私の体力を消費しますね」
「体力の回復方法は?」
「ご飯を食べることですわ」
「何を食べるの?」
「雑食なので、基本的になんでも食べれますね」
「人も食べれますか?」
「食べれます食べれます。味は結構好みですね」
(うちのパーティ。半分食人するモンスターになりそうやな)
「一応今兵隊生み出して貰っていいですか?一瞬で殺しますけど」
「・・分かりますたわ」と言い背中からモンスターが羽化し始めた
(背中なんだ。口とかではないのか)
「ぴぎぃ」
「生み出せましたわ」
生み出したモンスターは巨大ハチが三回りほど小さくなったハチだった
「ピギ」
グシャ
「テイム」
「え?」
テイムに成功しました
「私の兵隊、、」
「さっき言ってただろ。一瞬で殺すって」
「流石に早すぎるような気もしますけどね」
「まあいい。よろしくなセレスもどき」
「もどきって私のことですの?」
「そう。ステータスをまだ見てないから名前が思いつかんのよ」
「さっさと見て、その変な名前を変えて貰えますか?」
(えーとこいつのステータスは低いな、自分基準だからあれやが相当低い。まあ女王やし当然か、種族はマザー、スキルは産卵と寄生、虫羽に捕食か。産卵寄生か)
「お前の名前は今日からヤドで」
命名しました
「その名前にした理由はなんなんですか?」
「寄生でふと降りて来たんだよね。ヤドリギって言葉が」
「頭文字だけ取ってヤドですか」
「そうだ」
名前を決定した辺りでセレスが光始めた
「継承を始める」
(急やな)
さっさとこの場から離れたいのか。継承作業を一瞬で終わらせ、セレスの体から消え去って行った
セレスがスキル【蔦使い】、スキル【罠作り】、スキル【擬態】、スキル【蟲蟲】を入手しました
(多いな。【蔦使い】は蔦を動かせる。【罠つくり】は罠を作りやすくなる。【擬態】は擬態できる。【蟲蟲】は虫を呼び寄せることができるのか。使いどころがムズイスキルばっかやな)
「主われ強くなった」
「スキル使いどころ難しいけどな」
「じゃあ狩りしますか?」
「モンスターおるんかな」
「いると思いますよ」
「ヤド飛べ」
「分かりました」
ヤドの背中から虫の羽が生えるとそれが動き始め空を飛んだ
ブンブンブンブン
「うるせぇ」
「スピード落ちますけど音が少ない奴に変えれますよ」
「変えてくれ」
ヤドが羽を付け替え探索を再開した
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