第35話ジェネラル
プシュー
(今7時ぐらいやな)
ぐぅーとお腹が鳴る
(体調悪いな、、水が足りてないのかな。多めに食べとかないとな。時間忘れて餓死しましたは笑えんからな)
リビングに行くと母と紅葉がいた
「おはよう」
「休憩?」
「うん」
「これってお兄ちゃん?」紅葉がスマホを見せてくる
スマホの画面にはスケルトンをワンパンしている様子が出てきた
「ああ。自分やね」
「へぇゲーム内では黒髪なんだね」
「黒髪の方が好きやからな」
「お母さん。お兄ちゃんの髪が白色になったのっていつからやっけ?」
「確か小学5年生ぐらいじゃなかった?小2ぐらいから色素は抜けてきてたけど」
「あれの原因まだ分かってないやんな」
「分かってないね。身体的なストレスじゃないかってお父さんは言ってるけど確証はないからねぇ」
「ストレスあんまり感じてないけどね」
「気づいてないだけじゃない?2日ご飯食べてないのに気づかずに倒れたこともあったでしょ」
「そうかな~」
そんな雑談をしながらご飯をレンチンした
「飲み物多くない?」
持ってきた飲み物はペットボトル4本
「機械に入ってる間は絶水やから、飲んだかないと危ない。あの機械熱いのもあるし」
「倍飲むのはやりすぎじゃない?ゲームしてる時にトイレ行きたくなるよ」
「集中してたらトイレ行かないから多分大丈夫」
「漏らして感電死するかもね」
「それは嫌だな」
雑談しながら飯を食べ飲み物をがぶ飲みし、トイレに行きゲームを起動した
(なんか人多いな)
ログアウトする前は自分以外いなかったのに、今は見える限りで10人ほどいる
(朝方やったから人いなかったのかな)
そんなことを考えていると、何かとてつもなく嫌な予感がした
「セレス警戒しろ」
「分かった?」
「出たぞー!!」遠くの方で大きく焦っている声が聞こえる
「ジェネラルだー!!全員逃げろー!!」
声の主の方を見ると、名前の通り将軍のような見た目をしているスケルトンがいた
「ぐあ」
声の主はジェネラルに、追いつかれ背後から一刀両断された
「そこの人も早く逃げた方がいいですよ!」
自分に対し注意をしてくれる人を捕まえた
「あのスケルトンに付いて教えて貰えますか?」
「はあ!・・あいつはジェネラルスケルトン、エリアボスだ。基本的にナイトスケルトンや魔導スケルトンが出てくるが低確率でジェネラルがエリアボスとして出てくるんだよ。皆逃げている通りとてつもなく強い。だからさっさと手離してくれ」
「ありがとうございます。セレスやれ」
セレスに命令し教えてくれた人の足を噛みちぎらせた
「ぐああ!!お前何をするんだ!」
「セレスさっさと殺せ」
「やめろ!やめろー!」
セレスは首を噛みちぎった
セレスのレベルが上がりました
「急いで喰え」
「分かった」
「作戦を説明する。食べながら聞け。まだ逃げてないプレイヤーがいるだろ。そいつらを巻き込みながらジェネラルを倒す。巻き込むと言っても協力はせずにおとりとして使う。ジェネラルについて知らん奴は沢山いるみたいやしな」
周りを見回すと何が起こってるのか分からずに立ち往生しているプレイヤーが多くいる
「セレスの仕事は動いてない奴の足を切りつけたり噛みちぎって動けなくさせろ」
「分かった」
ものの数分で人を一人食べ終わったセレスと一緒に行動を始めた
「じゃあ行くぞ」
「おおー」
ジェネラルを倒しに走り出した
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