第25話呪いの威力


「・・・ほぼ死んでるな、、」


オーク達の所に戻ると、短剣で切りつけたオークは全身が真っ黒になり、毒ムチでしばいた奴は泡を吹いて地面に倒れていた


(これで死んでないのか)


倒したと表示されてない為、まだ生きてるということになる


パラパラ


「えぇ」


少しオークの肌をチョンと触ると砂が飛ぶように体が消えて行った


「セレス食べるか?」


「いらない」


「そうか」もう一体の黒色になったオークを触ると、同じように消えて行った


オーク×2体倒しました経験値を獲得します


レベルが上がりました


称号を入手します


称号『呪い』


(素材って落ちるんかな)


黒ずんだ皮を手に入れました


(こげてるみたいやな)


「主あいつどうするの?」


「うん?」セレスが聞いてきた方を見ると泡を吹いてるオークがいた


「別に食べてもいいぞ」


「違う。もっと奥」


「奥?」


セレスが指を刺した奥をよく見てみると


「・・・生きてるなあいつ」


食べられていたオークが動いていた


「セレス毒で動けん奴を殺すのは頼んだ。自分は先あいつを見てくる」


「分かった」


「短剣使えよ」セレスに鋼鉄の短剣を渡した


「腰に付けれるから付けときな」


「分かった」


セレスに短剣をあげ喰いかけのオークに近づいた


「生きてるか―」


「ブ、、ブ」


(生きてるけど出血多量で死にそうなぐらい血出てるな。両足ないし)


「オデ。食った奴、、復讐してくれ、、」


「お前喋れるやな。さっきお前を喰ってた3人組は死んでるぞ」


「そうか、、ありがとう」


そう言うと喰いかけのオークはチリになって消えた


スキル【オークの血】を入手しました


経験値を入手しました


セレスのレベルが上がりました


(レベルとスキル貰ったな。スキルの効果はなんや。【オークの血】効果体力が自動的に回復し体力が2倍になるパッシブスキルか、確か自動回復のスキル作ったな、、命名忘れてるやん)


作ったスキルの命名を忘れていて、効果が発動してないことに今更気づいた


「セレス―こっちに来いー。命名オート回復」


スキル命名を完了しました


(なんか体から湯気出てる)


命名したことによって効果が発動し始めた


(空腹ゲージは、、減ってない。指輪で防げるな)


指輪の効果によってデメリットを回避してることを喜んだ


「主」


「おお来たかセレ、ス」


「?どうしたの主?」


「なんかお前デカくない?」


「?」


小学1年生の身長から、小学4年生ぐらいの身長まで成長していた


(食ってデカくなったのかな?スキルの効果でデカくなってるなら、勝手に戻るやろ)


「お前にスキルをやろう」


【オークの血】をセレスに譲渡しますか?


「はい」


譲渡されました


「セレスお前は勝手に体力回復するし体力も多くなったぞ」


「ふーん」セレスは心底興味がない顔をしていた


「美味しい獲物倒しやすくなるぞ」


「ありがとう主」


獲物を取りやすくなると、聞くと感謝の言葉を言ってきた


「このまま町に行くぞー」


「おおー」


聖女がいるという町に向かって行った




「主」


「なんだ」


「なんで町に入らないの?」


「なんでって呪われた短剣持ってる。PKプレイヤーが町に入れると思うか?」


「殺したらダメなの?」


「普通はダメだぞ。しかも聖女がいる町ってことは、呪いとかが嫌われてるかも知れないし、入った瞬間即捕まって殺されることがあっても嫌だろ」


「いや」


「だからここで待って町から出てきた騎士系のnpcを脅して入るんだよ」


「大丈夫なの?」


「大丈夫だ。最悪暴れ回った後に短剣の呪いのせいってことにする」


「頑張って」セレスは眠くなったのかリュックの中に入って寝息を立て始めた

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