第24話決死の拳
「ブフブフ」
「うん?」
(あれ?まだオーク生きてたな)
生き残っていた瀕死のオークをムチでしばいた
バッチン!
森オークを倒しました経験値を50獲得します
(素材拾わないと)
オークの死体を触ると素材が手に入った
オークの瞳、オークの肉、オークの耳を手に入れました
(瞳って装備じゃないんだな。死体残る時間長くない?)
ゴブリン基準だと、死体は5秒ほどで消えていたがオークの死体が30秒以上立っても消えなかった
(なんでや?)
何故消えないんだと考えていると服をちょんちょんと引っ張られた
「主これも食べていい?」
「いいけど、、さっきの人は食べたのか」
「食べた!」
「じゃあ食べていいぞ。ゆっくり噛めよ」
「分かった」セレスはオークをカジカジ食べ始めた
「喰い終わったら言えよ。移動するから」
「ふぁーい」
(おっとPKした報酬を手に入れないと)
殺したプレイヤーの死体があった場所らへんに、指輪が落ちていた
力の指輪と治癒の指輪を手に入れた
(要らねぇな、スキル生成素材行きやな)
力の指輪は装備できるかなと思ったが、同じ装備は同時に装備できないと注意画面?が出てきて
同じ装備を同時に装備することが無理だということが分かった
3分ほど経った辺りでセレスは自分の体積の何倍もあるオークを完食していた
「ふーう」満足した顔で地面にゴロンと寝転び始めたセレス
「さっさと移動するぞ」そう言いながらセレスを持ち上げリュックに入れた
「重いなお前」
「ム、重くないよ」
「喰いすぎやねん」
「うぬぬ」
「次の獲物を探すぞ」
「もうお腹いっぱい」
「食べんくていいから戦いを手伝え」
「えぇー」
森の中を移動し始めた
(ここの木高いな、枝も太いから登れるかもな)
上からの奇襲でもしようかと考えながら森を進んで行った
ぐちぐち ぶっちぶち
(なんか千切ってる音がするな)
肉?を千切ってる音がする方向に行くと
「えぇ、、」
そこには数人のオークが一匹のオークを共食いしている様子だった
(共食いすることってあるんやな)
「ぐお?ブヒィ――」
(おっと気づかれたな)
共食いしてるオークの一匹がこちらに気づき指を刺して鳴き声を上げた
「セレス出てこい仕事や」
「・・・分かった」
(無視しようとしてたやろこいつ)
「ブヒヒ―ーー」
耳に悪い鳴き声を上げながらオーク3匹が走ってきた
「全員来てるやんけ」
右手に短剣を左手にムチを持ち戦闘態勢に入った
(右手の武器固定なの嫌やな)
「主」
「おっと」
バッチン!
「ブフ」
少しボケっとしていたらオークが思ったより近づいてきていた
「倒れた奴噛んでこい」
「わかった」
セレスはそう言うと右の方に走って行った
(ああ迂回してるんか)
目の前からオークが来ている為、迂回をして先にしばいたオークに向かって行き賢いなと
考えながら目の前の敵に集中し始めた
「ほいほい」
距離間を調整しムチの先端が当たるようにオークをしばいた
「ブヒー」
一体は怯んだがもう一体が気合で耐え近づいてきた
(でっか!)
近くで見たらオークは想像の何倍も大きかった
ザクザク
「グオォォ、、、」
オークが素手で攻撃してきた所を華麗に【ダッシュ】で避け空ぶっているオークに短剣を突き刺した
(遅いなオーク)
「ぐ、ぐおぉ」
オークは刺された場所を手で押さえながら苦しみ出した
(動けなさそうやな、もう一体をやっとくか)
もう一体の怯んだオークに近づき短剣を突き刺した
「ぐお!」苦痛で顔が歪んでいるが、根性で耐えオークはこちらの攻撃硬直の間に、拳を振るった
グキ
痛そうな音と共に体が吹っ飛んだ
「・・・」
バン!バキバキ!
ちょうど頭部を殴られ数メートル先へ吹っ飛び木に背中ごとぶつかった
(いったぁ。背骨折れるぞ、、)
「主―!」
「うん?ああ大丈夫だ」
多少の痛みはあるが動くのには支障が無い
「オークはどうなってる」
「全員苦しんでる」
「血が目に入って見にくいな」
眼の周りをふきながらオークに近づいて行った
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