第16話形見強奪
「お兄さん大丈夫なの?」
「大丈夫デメリットも終わったし」
九朗少年たちが凄く心配していた
「お兄さんはなぜここに?」
「ここから先に遺跡があるって、見たから行ってみようかと」
「あの遺跡ですか?」
「知ってるの?」
「さっき目の前まで行きましたから」
「そのまま入らなかったんだ」
「剣を持ってる。ゴブリンがいましたので」
「俺は倒せると思ったんだけどな」
「さっきの大きいゴブリンには、ボコボコにされてたじゃない」
「あいつは、違うだろ!明らかに」
「まあまあ」
「遺跡ってどこにある?」
「あっちですわ」
麻衣ちゃんがそう言いながら、森の奥に指を向けた
「あっちかじゃあ」
指を向けた方向に歩いて行った
「お兄さん無理はしちゃ駄目だよー!」
「分かってるよー」
九朗少年4人組に心配されながらも遺跡に向かった
(あれやな)
遺跡と思わしき入り口に、剣を持っているゴブリンが立っていた
(ムチで倒すか)
短剣とムチを変えゴブリンの眼の前に出た
「ぐぎゃ?」
「・・・」
(こいつの剣って奪えるのかな)
剣を奪えるなら、確率の神に祈らなくて済むなと思い剣を奪うことに
「剣寄越せよ」
そう言いながらムチでゴブリンを叩いた
バッチン!
「ピギャ」
怯んだゴブリンに近寄りゴブリンの腕を掴んだ
「寄越せ」
(全然こいつ剣離さんやん)
剣の持ち手を掴み引っ張ったが、ゴブリンが離すまいと力を入れてきた
(引っ張りにくいな)
ゴブリンを殴った
「ピギャ」
「さっさと寄越せ」
殴られたゴブリンは体勢を崩し地面に背を向けた形で倒れた
(嚙まれるかも知れんな)
右手に持っていたムチを落とし、ゴブリンの首を左手で絞め右足でゴブリンの右手を踏みつけた
「ゥゥゥ」
ゴブリンから剣を奪った
形見の片手剣を手に入れました
片手剣適性が無い為攻撃力、効果が20%ダウンします
「よぉし」
(奪えるな)
「ぐぎゃー!」
剣を奪われたゴブリンが怒り暴れ出した
「うるさい」
奪った剣の試し切りでそのゴブリンを切った
ゴブリンを倒しました
称号を入手しました
称号『強奪』
称号『ゴブリンに嫌われる者』
称号『ゴブリンに嫌われる者』を持っている為、ゴブリンがあなたに嫌悪感を感じます
(称号効果ってあるんだな。ほぼデメリットやけど)
強奪した剣を眺めているとゴブリンが死んだ場所に何かが落ちていた
(なんだこれ)
その何かに触れると
ゴブリンの耳を手に入れました
「あ」
(素材やん)
素材をずっと拾うのを忘れていたことを思い出した
(粛清モブの素材拾ってないやん!ああクソ、、 さっき奪った剣の性能見るか、形見の片手剣効果持っている間、防御力が上がる。ゴブリンが持っていると攻撃力が上がる。まあ強いな。ゴブリンをテイムして持たせたら便利やけど称号のせいでテイムほぼ無理やろうな)
そんなことを考えながら遺跡の中に入って行った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます