5時30分の目撃者
コロンボ警部にご登場願います。伝説的なミステリドラマなんですが、ノベライズも出ています。筆者とコロンボとの出会いがこれ。
確か季節は今頃(この記事は8月更新)、突然の大雨で予定が中止になり、帰宅したらたまたまテレビでやっていたのを見て「なんだこれは!」となったのを覚えております。
当時、当たり前のように放送されていた日本の二時間サスペンスと違って「外国のミステリってやっぱすげぇ」となった(註 筆者は当時から海外ミステリ好き)ものです。
この作品、ポイントとなる目撃者が(導入部としては長すぎるのでカット)
???シンキングタイム???
ミステリのタイトルに頻出しそうな「目撃者」。意外にも今回が初登場(だよな?)!
と書いたはいいのですが、他に「目撃者」という単語の入った題名の作品あるかなぁ、と考えると、一個も出てこない。
なんかすんごい有名作を忘れていて、「あんた、それでミステリ好きとか言うんじゃありませんよ」と怒られそうな気が。
で、「目撃者」。なんとなく、知っている。ウィトネスとかいう響きとぼんやりとしたスペルだけはわかる。“witness”? ちゃう?
そうか、タイトルではなくて作中で出てきている英単語に見覚えがあるのか。
そして、「の」の問題。たいがいのことofでなんとかなる説で切り抜けようとして、前シーズン含め過去、何度もしくじっている「の」。
何度もぼやきますけど、日本語の「の」のカバーする範囲が広すぎんダヨ。
えー、「5時30分の」か。まぁ「5時30分」は“5:30”でやりすごそう。これが書き言葉のいいところだ。これを読め、発音しろと言われたら困る。言われても困る。
ふぁいぶさーてぃーおくろっく、とか、ふぁいぶはーふおくろっくとかなんとかだろう。
この企画、英語力の拙さを披露して笑ってもらう狙いがあるのですが、さすがにあきれられそうだ。せめて、時刻の表現くらいは覚えておけ、とお叱りを受けるか、そんなことも知らんのか、とあきれられそう。
今さら遅いですが、ちょっと真面目に取り組むと「5時30分の目撃者」は「5時30
というわけで
【The Witness at 5:30】
で、どうでしょう?
正解は
【A Deadly State of Mind】
でした。
ほうmind、精神でしょ。
そうか、原題とは別の邦題をつけたパターンだな。だって、このお話、精神分析医が犯人なんですから。
あ、いや、怒らないでください。重大なネタばらしではないんです。
ご存知のかたには説明することもないでしょうが、刑事コロンボのシリーズって「始めから犯人がわかっている」ミステリなんです。
とりあえず、【A Deadly State of Mind】を訳してみることにします。ほら、なんせこっちは内容を知っているからヒントはあるわけで。
まず“deadly”。「死」に関係するんでしょ。“dead”が含まれているんだから。プロレス技でデッドリードライブってあるけど、あれはこの“deadly”なんだろうか。
そもそも、-lyって語尾につけて単語の意味が変わる語は多いよなぁ。形容詞化? わからん。このあたりを解説できると英語学習ものとしてしっかりとした企画になるんだけど……
次は“state”。「州」? ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカの「ステート」?
わからん。WEB翻訳に頼ろう。
ん? 「致命的な精神状態」ですと?
あー、はいはい。なにが「はいはい」なのかは内容に触れるので詳しく書けないですけど、うん、はいはい。
ちなみに“the witness at 5:30”を翻訳してもらったところ「5時30分の証人」と出ました。
★★★作品情報★★★
刑事コロンボ 5時30分の目撃者(W・リンク/R・レビンソン著/野村光由訳/二見文庫)
これ、買ったのは筆者が××際の頃、約××年前。手元の本には1992年11月25日 初版発行、1995年4月25日 6版発行とあります。
絶版なんだろうなぁ、と版元の二見書房さんの公式サイトをチェックしたところ、本そのものは紹介されているのですが、最新作と違って「ネット書店で買う」や「電子書籍を買う」の表記がなく、購入ページに飛べません。ということは、そういうことか。
ある時期までブック○フでよく見かけたのですが、そういえば、何年か前から見かけていない気が。
神保町あたりのミステリに強い古書店だと、セット売りしているのを見かけます。
!!!単語!!!
witness 目撃者 目撃する
sighting 目撃(例)
mind 知力 知性 精神 ものの考え方 意見
deadly 命に関わるような、命がけの
state 状態 心理 (主権を有する)国家 州
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