縞模様の霊柩車

 そろそろハードボイルドも触っておこう。前シーズンではロス・マクドナルド『さむけ』を取り上げていますが、今回もロスマクで。



 ???シンキングタイム???


 んー、難易度が高い。過去最難関ではないか。手が出せない。なぜって、「縞模様」も「霊柩車」も英単語が思いつかないから。

 車ってことはカーなんだろ、car。ディクスンじゃないけど。なんちゃらカーなんだろ、霊柩車って。そもそも「霊柩」ってなんだ。あ、柩、「棺」か。

 ん、「棺」か。前回のシリーズでカーの『三つの棺』をやっていなかったか。コフィンだ、Coffinnだ。柩なら杉だけど。棺なら三つないしは七つね。

 そうか棺の車で霊柩車なんだ。「霊」はおまけみたいなもんなのかもな。接頭語。「霊」なんてそんな接頭語があってたまるかとも思うけど。丁寧な言い回しにする「御」みたいなもんなんだろ。

 一応、「霊」はゴーストか。Ghoost? うん、すげぇ自信がない。自信がありませんと胸を張って言えるぞ。とりあえず、「霊柩車」はなんとかなりそうだ。

 問題は「縞模様」だ。ボーダー? Border? ストライプ? Stripe? どっちも横縞か?

 待て。「模様」はパターンではないか? Pattern。



 というわけで

【The Border Pattern Ghoost Coffinn Car】

 で、どうでしょう?



 正解は

【The Zebra-Striped Hearse】

 でした。


 わかるよ、わかる。Zebraはシマウマでしょ。だからゼブラストライプで縞模様でしょ。うん。わかるよ。

 Hearseが霊柩車なんでしょ。うん。はじめましてだけど。

 ご挨拶がわりに辞書をひこう。

 はい、hearseは霊柩車でした。じゃなかったら大変なんだけど。遠回しにはprofessional carだそう、ふーん。


★★★作品情報★★★


 縞模様の霊柩車(ロス・マクドナルド著/小笠原豊喜訳/早川文庫)


 早川書房の公式サイトでロス・マクドナルドで検索かけたら『さむけ』と新訳の『象牙色の嘲笑』とミステリマガジンしかヒットしなかったのですが、まさか、今、これも読めないのか……いや、書店で見かけた記憶が……あるようなないような……



!!!単語!!!


 hearse 霊柩車

 spirit 霊、霊魂

 soul 魂、霊

 ghost 幽霊、亡霊、お化け

 mortuary 霊安室

 morgue 霊安室


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る