はだかの太陽
SFとミステリの融合。しかも傑作。感染症の影響ではないけれど、人類の大半がステイホームしているような環境にあるという設定で起きた事件のお話なので、今、読むとまた味わい深いかも。
???シンキングタイム???
今回は楽勝でしょう。正解出してしまうと「悪戦苦闘っぷりを笑う」という企画の趣旨が台無しなわけですが。
まず「はだかの」。実は今回、これがやりたかったんです。とにかく明るい安村さんがイギリスのコメディショーで大うけしたしたことがニュースになりました。
ご存じない方のために一応、書いておきますと、いわゆる裸芸です。日本でも何年か前に流行りました。
一見、全裸に見えるポーズをとってから仁王立ちして「安心して下さい、はいてますよ」と決め台詞を放つのです。
海外の番組で披露した際、ポーズをとる前に安村さんが言うフレーズが「○○ネイキッド・ポーズ」。○○の部分にはポーズの対象、たとえばジェームス・ボンドなどが入ります。
長くなりましたが「裸の」はネイキッド。私はずっとネイクトと発音すると思っていたのですが、どうやら違うよう。スペルはnaked。
さて翻訳に戻ります。といっても後は「太陽」。サンですな。Sun。
というわけで
【Naked Sun】
で、どうでしょう?
正解は
【The Naked Sun】
でした。
今回は“the”をつけなかったんだけどな。あんのかよ(今シリーズ二回目)。
太陽みたいに「この世で一つしかないもの」はTheつけないのではなかったか。いや、あれは神様だけか。
安村さん、向こうでは「トニカク」や「トニー」のほうが通りがいいらしい(イギリス人にヤスムラが発音しにくいのか、なじみのない音の連なりなのか)ですが、安村さんのネタ
がウケた理由の一つに外国人が不完全な英語をしゃべるという要素があるように思います。
日本のバラエティでもときおり外国人タレントが日本語としてはおかしいけれど的を得たワードを放ったり、とんちんかんなことを言って賑やかすことがあります。人権的なことを考えれば芸としてやっていたり、芸として成立していても後者は手放しに笑っていいものではないでしょうし、これからなくなっていくものだとは思いますが。
★★★作品情報★★★
はだかの太陽(アイザック・アシモフ著/小尾芙佐訳/早川文庫SF)
お、公式サイト調べたら新訳版が出ているではないか。創立70周年記念作品って……あれ、2015年か。今から八年前。
導入部でも触れましたが今、読むとまた手触りが違うであろう作品。どっかの書店がコロナ禍でフェアやってそうではありますが……いや、外出自粛期間は書店にも行けないのだった。
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