わたしが死んだ夜
しかし、アイリッシュはいいタイトルをつけるんだよなぁ。
ここで一句。
アイリッシュ いいタイトルを つけるよな
???シンキングタイム???
まずは分解。パッと見、「この言葉は英単語が出てこないぞ」という日本語はない。“わたし”はわかる。“死”も“死ぬ”も大丈夫。“夜”? 馬鹿にすんなよ。ナイトだろ、“night”。
で、問題は“わたし”は“I”なのか“my”なのか“me”なのか。“mine”はないだろうな、さすがに。
第二の問題は“死”でもなく“死ぬ”でもなく、“死んだ”ということ。“death”という名詞ではなく、動詞“die”の過去形“dead”か。うん。
わたし“が”か。“が”ね。
“the night(夜)”プラス関係代名詞プラス「私が死んだ」かなぁ。関係代名詞(↓)? 関係代名詞(↑)?
というわけで
【The night when I was dead】
で、どうでしょう?
正解は
【The Night I Died】でした。
関係代名詞は? いらないの?
あんまり文法的なことを言い出すと、自分の首を絞めるな。よそう。
ごめんなさい、この企画はきちんと英語を解説するものではないので気になるかたはご自分で調べて下さい。しっかり説明できると英語学習企画として成立するし、説明できるように勉強すれば、筆者の語学力も向上するのですが。
あとdiedなのね。うん、Never say die! 元気出せ!
★★★作品情報★★★
アイリッシュ短編集5 わたしが死んだ夜(ウィリアム・アイリッシュ著/村上博基訳/創元推理文庫)
アイリッシュは短編集もいい。というか短編集のクオリティがすごい。特にこの五巻は傑作揃い。タイトルもいいのが多い。「夜があばく」「日暮れに処刑の太鼓が鳴る」「死ぬには惜しい日」とか。ただ現在、絶版なのです。頼む、T京創元社さん、復刊してくれ。せめて五巻だけでも。
!!!復習メモ!!!
night 夜 晩 夜間
die 死ぬ 枯れる
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