願望とのつき合い方

 願望もエゴの一部です。だって思考ですから。


 引き寄せの体験談を読むと、よく「願っていたことが全部そのまま叶った」という記述に出会います。


 嘘ではないと思います。ただ、個人的には「願望もエゴの一部だから捨ててしまえ」のほうが手っ取り早いと思います。


 エゴが作り出す願望には「叶うものもあれば叶わないものも」あります。


 これを深く考えないでください。「なんで叶わないんだろう?」と考えるな、ということです。


 「叶っていない」と認識した時点で、「叶っていない」が現実になってしまうからです。


 これこそが願望を持つデメリットです。


 真実は「私は既に完璧」です。エゴが作り出した願望が叶おうと叶うまいと。


 でもエゴは自分が必要とされなくなったら嫌なので、必死にあなたに「この願いは叶っていないよね。一生に叶う方法を考えようよ」とけしかけ続けるのです。願いを叶える力も持っていないのに。


 なので筆者は願望も期待も、持っていることに気づいたら捨てるようにしています。「叶ってもいいし叶わなくてもいい。どっちでもいい」と。


 そうなったのはごく最近で、それまでは願望を捨てることに恐怖を感じていました。願望がなくなったら生きる意味もなくなると思っていました。


 そういう自分の感情に気づいたのです。願望を握りしめることでストレスが生じているではないかと。


 皆さんがどちらを選択されるかは自由です。でも願望を持つことで「叶ったら幸せ、叶っていないうちは幸せではない」と思っていないか、ご自身に問いかけてみてください。


 願望は持っても持たなくても、叶っても叶わなくてもかまいません。「あなたは既に完璧で、最高に幸せ」が真実なのですから。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る