お泊まり会2

翌朝、目覚ましと共に私は起きた。今日は優歌の家にお泊まりしに行くんだった…昨日は優歌の家に持って行く物を全部鞄に閉まったから大丈夫。後は優歌が来るまで暇潰ししよ。


「昨日、何時でも良いって言っちゃったから、何時に来るんだろう。」


そう考えながら、私は朝食を食べた。それにしても、いっつも1人で賑やかな時無いよなぁ…この家…。優歌の家はどうなんだろう…。


その時、インターホンがなった。


「あ、レイ。おはよう!それにしても、パジャマ姿…似合ってるよ?」

「…え?」


しまった。優歌がこんな早く来るとは思わなくて着替えるのを忘れてた。今から着替えても大丈夫かな。


「ま、待ってて!今着替えてくる!」

「あ、そんなに急がなくても…。」


(ドン!)


「あちゃ~、今のは痛い音だ…」

「うぅ~、ごめん(泣)」


せっかくのお泊まりなのに階段から足を滑らせた。幸い、たんこぶ程度ですんだ。私は運が無い女なのかも知れない。


「そう言えば、準備は出来たの?」

「昨日、持っていく物全部閉まったから。」

「そっか。」


そう言うと、優歌と私は家を出た。私と優歌のお泊まり会。楽しみすぎて胸が痛い。緊張も凄いし。


「あ、ちょっと寄り道しても良い?コンビニに行きたい。」

「うん、良いよ。」


それにしても荷物が重い。流石に入れすぎたかな。コンビニの前に椅子があるから少し休憩しよっかな。


「その荷物重そうだね。持とうか?」

「ううん、大丈夫大丈夫。」

「限界だったら言ってね。持ってあげる。」 「あ、ありがとう。」

「レイ、ここが私の家だよ。」

「優歌の家も一軒家何だね。」


優歌の家は私の家より凄く綺麗で清潔感があって私の家よりは賑やかそうで…。少し羨ましくなる。


「中に入ったら荷物を私の部屋に置いちゃって良いや。」

「あ、ありがとう。優歌」


家の外も家の中も凄くおしゃれで凄く落ち着きが良い。私もこんな家だったらな…と時々並べてしまう。今日は私の家は想像しない。今日は優歌の家に来たのだからそっちを優先しないと。


「あら、貴方が優歌のお友達?」

「ど、どうも。高橋レイと申します。」

「そんなに畏まらなくて良いのよ。」

「…私の部屋…行こうか。」


優歌は私の腕を引っ張って2階に上がった。


「ここが私の部屋だよ。」

「うわー。広ろーい!それに甘い香りもする」

「ほめても何もでてこないよ。それに、荷物置いたら一緒にお風呂行こ?」


お、お風呂!?それに優歌と!?ってことは優歌の…考えたらダメなやつだ。それに、まだ夜でもないのにこの時間からお風呂?


「お風呂の時間にして早くない?」

「私が先に入んないと親と妹が入れないからいつも先に入ってる。」

「そ、そうなんだ。」


と言いつつ優歌と風呂に一緒に入った。入ったのは良いけど…ヤバい…物凄く胸の鼓動が早いような気がする。何か恥ずかしくて優歌の方をあまり見れない…


「レイ?顔が赤くなってるよ?」

「そ、そんなこと無い。」

「そっか、それにしても、お風呂は癒されるねぇ。」


このままじゃ色んな意味でのぼせそうな気がする。落ち着け私!


「さ、先に私洗うね?」

「あ、うん分かった。」


私がシャワーを浴びていると優歌がお湯からでてシャンプーを手に取った。


「今回は特別に私が洗ってあげる」

「んえ?だ、大丈夫」

「いいのいいの!たまにはね」


そうすると優歌は私の頭と体を洗った。お風呂場での話し声とかは多分…リビングまで響いてると思う…。


「レイ、やっぱり顔が赤いよ?のぼせた?」

「…///」


緊張しすぎてのぼせてしまった…。半分お風呂での出来事は覚えていない。ただ優歌の体が私の体にくっついていたのは確か。


お風呂が終ると優歌の部屋で少しくつろいだ。


「ねぇねぇレイ、この間言ってた「私の友達」って誰?」

「そ、それは、内緒…だよ。」

「そっか。」


リビングから優歌のお母さんの声が聞こえてきた。ご飯の時間かな?優歌の家のご飯はどんなんだろうか。楽しみで仕方ない。


「今日はね、唐揚げよ!久々に気合い入れてみました!」

「美味しそうー!!」

「んじゃ、レイ、食べようか。」


ご飯が食べ終わりレイと私は2階に上がった。


私はいつも弁当で済ませていたのでちゃんとしたご飯は久々だ…。それに、優歌と優歌の家族と一緒にご飯を食べるとは想像もしてなかった。


「さて、レイ。そろそろ上に行こうか。」

「あ、うん。」

「レイ、今日私の家に泊まりに来たけど…どうだった…?」

「どうって…それは…楽しかったけど…?」

「…そっか。」


優歌はベットに横たわった。そして優歌が私の方に体を向た。

それに、優歌はいつもより表情が明るかった。

こんなに明るい表情を見せる優歌を始めて見る。


「私ね、あまり人を家に入れたことがなくてね。」

「友達でも?」

「うん、だから、一番最初のお客さんはレイが初めてなの」


優歌は友達でもあまり家に入れたことがないらしい…理由は、昔、優歌の家に来た友達が家のものを盗んだり壊したりで人を入れるのが怖くなったらしい。

でも、なんで私を家に入れたのだろうか。


「レイは誰よりも信用してるし…レイが一番だから…」

「…!!」


優歌は小さい声で囁いた…誰よりも一番大事なんだ…私は優歌にそう言って貰えて嬉しかった。それにしても…優歌が私に本音?愚痴?を言ったのは初めてな気がする。


「駄目だよね…レイの前でこんな弱音を吐いちゃ…」

「ううん、そんなことない。私も良く弱音吐いちゃうし…」

「そっか。」


優歌の瞳から涙がこぼれていた。


「レイ、こっちおいで。」

「ん?」

「抱き付いて…寝ても良い?」

「うん。良いよ。」


優歌の言葉が少しはなれなかったが。私と優歌は体を寄せ合いながら眠りについた。


この先ずっと…優歌と居れたら良いな…。

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私は君の彼女 @Koraru_yuri

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