お泊まり会

「レイ~、今日の三時間目の授業なんだっけ?」

「数学でしょ~。」

「ありがとう。」

「…そう言えば今度、私の家に泊まりに来ない?」

「!?」


優歌からのお誘い、それに優歌の家にお泊まり…!?

「レイ?顔…真っ赤になってるけど…。」

「いつ!」

「え?明日の土日…かな?」

「やった!」


今日家に帰ったら、早速明日の準備を…優歌と一緒に寝れたり出来るのかな?後は…


「授業始めますー。」

(一同)「はぁい。」


ヤバい、さっきの優歌の言葉が横切って授業に集中できない…一か八かで適当に答えるか。駄目!ちゃんと答えないと。


「それじゃ、レイさん、この問題を…レイさん?」

「え?あ、すみません…」

「レイ、ちゃんと勉強してる?」

「はい…」


あー…やってしまった…普通に集中出来なかった…でも次もあるから大丈夫…かな?


「さっき授業の時にボーッとしてたけど…寝不足?」

「う~ん、最近ちゃんと寝れてなくて。」


言えない。優歌の事考えてて授業に集中できてないなんて…言ったら恥ずかしいから秘密にしておこ。


「そう言えば、明日、私の家に来るでしょ?」

「え、うん。」

「とりあえず、今日の内に準備しといて欲しい、そしたら明日、私から迎えに行くから。」

「あ、うん、わかった」

「私も準備しておくから、よろしくね。」

「分かった。」


お泊まり会かぁ…一回したことあるけど、あれはお泊まりに入るのかな?…でも、優歌とお泊まりなんて…ほんと緊張しちゃう…、明日の準備に備えなきゃ。


(頬を赤らめながら家に帰った。)


「ただいま…。」

(いつも通り静かか…)

「やっぱり、優歌と居るのが一番楽しいな。」


誰も居ないリビングのソファーで寝っ転がっていると電話が掛かってきた。


「もしもし~、レイ~、明日何時ぐらいに行った方がいい?レイの時間に合わせる。」

「んー、何時でもいいよ。今日中に準備を終らせるから。」

「うん、分かった。楽しみに待っててね」

「うん、分かった。」

「じゃぁ、一回、電話切るね。」

「え、あ…ちょ…」

(…準備するか。)

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