間話(1) 葵のカラオケ

 僕は今カラオケで女子たちに押し潰されているのはなんでだろう。僕はなぜこうなったのか、記憶を遡る事にしてみた。



 僕はちょっと髪に水を濡らし、髪の毛を整えてみた。さっきよりはマシだが別に顔がかっこいい訳ではない。皐月のようにかっこいい訳ではないのだ。


 とりあえず僕は陽キャくんの後ろに連れられ、先に行ってた組に追いつこうとした。


「そういえば君の名前なんだっけ?」僕はそう陽キャ君に聞いた名前を知らないのもアレだろうし聞いてみた。


「僕?ちょっとはクラスで有名なはずなんだけどなー。まあ、僕の名前は神坂こうさか 連斗れんと。よろしくね、葵君」と手を差し出してきた。


「うん、よろしく」と握手を交わした。カラオケに付くとそこには人がうじゃうじゃいた。


「皐月君は連れてこれなかったけど、葵君なら連れてこれたよ」すーっとみんなの目線が僕に集まった。ここでいつもみたいに口籠るのはよくない。勇気を持って答えた。


「二年一組の福村 葵です!!よく顔を見るまでは女だと思われてます。よろしく」するとちょっと笑い声が聞こえた後。


「じゃあ、みんな仲良くしてやってね」と連斗が声がけして今に至る感じである。


「葵くん、彼女いるのー?」


「い、いません」


「へー、そうなのー。意外」今女性に恐怖を感じている。周りに肉食動物が大量にいて、僕を狙っている感じな気がする。きっと気のせいだ、そうであって欲しい。僕はそんな切実な願いを天に祈る。


「葵くんってえ、歌歌えるの?」


「人並みには」


「じゃあ、歌ってみてよ」こんな居心地の悪い場所絵のストレス発散として今、ちょうど歌いたかったんだよね。僕はタッチパネルをイジリ最近流行りのアニメの曲を選択した。


「その人、女の人の歌だけど歌えるのー?」そんな、ちょっと心配してるかのようなバカにしてるかのような声で聞かれた。


「大丈夫です」そして僕の番に周り、イントロが流れ出した。


「♫♩🎶〜」僕は本気で歌った。ミックスボイスを習得している僕にとって高音はへっちゃらなのである。


 歌い終えると周りがしんとしていた。『滑ったか』と心の中で呟くと。


「スッゲー、うめー」と一人の男子が呟いた。カラオケの最点を見てみると、98.856僕の平均ぐらいのスコアが出た。


「透き通るような歌声、これはプロ歌詞になれるレベルだ」そうみんなが僕をもてはやしてきた。


「葵くん、めっちゃ歌うまいじゃん」連斗はそう僕を褒めてきた。


「いや、そんな事無いって」


「それ、謙遜でも嫌味になるよ」そう彼は苦笑しながら、僕に言ってきた。


「そんなことより、葵くん今フリーって言ってたよね。私と付き合って見ない」

「いやいや、私の方がいいと思わない」

「いや、私なんてどう」


 そう、凄い形相でで僕に迫って来る。何か策はないかと周りを見渡すと、そこには1人無理矢理連れて来られた感じの子がいた。


 確かクラスメイトの僕と同じインキャグループに入れられている………翠さん!鳥井とりい みどりさんだ!!


彼女には悪いが使わせて頂く。


「翠さんが僕の彼女だから、もう行こう」そう彼女のことを呼び外に出た。すると、彼女も程なくして出てきた。謝罪の準備は万全だったがここでやるのもアレなので。


「翠さんちょっと、こっち来て」


「う、うん」と彼女をカラオケの外まで連れてきて。


「大変申し訳ございませんでした」と頭を下げた。


「え、え、え」彼女は混乱していたが、そんなことお構いなしに。


「僕は、あの場で逃げる手段が無く鳥井さんに迷惑をかける形になってしまいました」そう深々と頭を下げると。


「と、と、とりあえず、あの、あ、あそこのカフェにでも行きませんか?」と周りを気にしながら言った。


「わかりました」そう彼女に連れられ、カフェに行った。


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こんにちは作者のあずきです。一応報告があります。


旅行が終わりましたので今日から毎日投稿します!! イエーイ ドンドンパフパフ (作者はそんな嬉しく無い模様)


みなさん読んでくれてありがとうございました、よければコメントしていただけるとメンタル向上にも役立つのでしていただければ嬉しいです!!

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