バイト(2)
僕らは商品棚の前に来た。
「とりあえず、美波たちはこのダンボールの中身を出して棚に置くのっ。わかった?赤羽君」栗花落さんはそう丁寧に教えてくれた。見た目で人を判断しないと改めて再認識した。
彼女がダンボールを開け始めたので、僕もダンボールを開ける。そこにはお菓子が入っていたので、お菓子セクションに向かった。
お菓子を置いていくうちにスペースが埋まったいく。起き終え戻ると、栗花落さんがドリンクセクションで飲み物を置いていた。
彼女は上の方にkolaのボトルを置こうとしていたが置けない。
僕は栗花落さんの所へ行き、彼女のkolaを勝手に取り上の棚へ置いた。
「み、美波は、たっ、頼んで、無いんだからねっ…」彼女は一瞬思考が止まったかのように静止し、言い放ってきた。僕は苦笑しつつも言い放った。
「まあまあ、栗花落さん。僕がここをやるので、他のをやっててください」僕は宥め彼女に他の物をやってもらう事にした。
全て品出しを終えると僕達はレジの横に置いてある、小さい調理場に来た。
「ここで、フライドチキンや色々作るんだけど説明書ここね」
「あ、ありがとうございます」
「料理とかできるの?」
「人並みには」
「フーン」そう言われて僕は肉まんを作る作業にうつった。
「そういえば何処の高校に行ってるの?」
「錦鯉高校」
「えっ、まじ、私も」
「そうなの、僕は二年の一組」
「私は一年三組。じゃあ、赤羽君は私の先輩だし。先輩」そう呼ばれた。
「先輩って言われても、バイトでは栗花落さんの方が先輩なんですけどね」と笑顔で答える。彼女は急に銃で打たれたように胸を抱える。
「大丈夫ですか」
「だ、大丈夫だよ。以外に君やるね」そう言われたが、僕はキョトンとした。まじで意味がわからん。
「て、天然かー。まじでタチが悪い」
「ご、ごめんなさい」なぜ、怒ってるかわからないがとりあえず謝った。
「ってか栗花落さん呼びと敬語やめてよね、堅苦しいし。」
「そんなこと言われたっても、一応ここでは栗花落さんが先輩ですから…」
「あ、敬語使ったし!」
「ええ、困ったなぁ。せめて敬語は使わさしてくれてもいいんじゃないですか?」
「んじゃあこれから美波先輩って呼んでくれたら許してやってもいいけど!」
「しょうがないなあ…美波先輩。これでいいっすか?」また、栗花落さんが胸に銃を打たれたように、また胸を抱える。
「もう、美波でいいよ」そう彼女は疲れたように僕に言ってきた。
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