棘下筋 大菱形筋 小円筋 ヒトの筋肉 三大急所
ヒトの筋肉 三大急所
独断と偏見による、筋肉三大急所。
ここでの急所の定義としては「軽い圧を加えただけでも人によっては反り返るほど痛い箇所」としています。
もちろん死にはしませんが、時と場合によっては危険なので、調理中や運転中にイタズラ心でグッと指を突き立てたりしたらいけませんよ! 振りじゃありませんからね!
さて、この3つの筋。すべて肩周辺の筋肉です。
全部が痛いっていう人はあまりおらず、この3つのどれかが痛い、という方が多いです。
ちなみに私は大菱形筋が痛い。棘下筋も怪しい。
旦那は、小円筋。
毎回押すと、飛び上がります。(※ 良い子はマネしちゃいけません!)
喧嘩した時は、ここぞをばかりに押してやります。(※ 良い子はマネしちゃいけません!)
そもそもなぜ痛いのか、という点について。
基本的には、「その筋肉を十分に動かせていない」「常に伸長されている」場合がほとんど。
つまり、「猫背」が原因と思って良いかと思います。
だいたい大人って、猫背です。姿勢の良い人、あんまりいない。
逆に子どもはまだ筋肉もしなやかなので、痛いと感じる子は少ないかも。
あとは「常に緊張している」も痛みの原因となるけど、これはどちらかというと
その他、
じゃあ、痛みにどう対応するか、というところですが。
それは、触診のあとにしましょう♪
・
腕を少し上げて、わきの下を触ってみます。
わきのくぼみは、前側の壁と後ろ側の壁に挟まれるように在ると思うんですが、小円筋はその後ろ側の壁にあたります。
その後ろ側の壁にあたる部分を、反対の手で思い切ってグワシッと掴んでみましょう。
すこーし力を入れると、中指が当たる辺りに鈍い痛みを感じるかと思います。
それが、小円筋。
全然痛くない!って方は、すごく姿勢が良いのかも。
・
身体のやわらかい人しかできませんが、一応説明。
右手で、左の肩をもんでみます。首の根本側ではなく、肩と首の間くらいです。
指先に肩こりを感じつつ、そのまま手をズイズイズイと、しゃくとり虫のように背中の方に進めていきます。
すると、指先に硬い骨の感触を感じると思います。それが、肩甲骨のなかの「
棘下筋はその真下にくっついています。大きさは7~8cmの三角形。
肩甲棘をこえ、さらにその下側に向かってズイッズイッと手を伸ばしていくと……
痛い、痛い。すでに私は痛いです。
ちょっと圧をかけると痛い場所、それが棘下筋です。
・
同じように、右手で左肩をもむように手を持っていきます。
今回は、肩というよりは首の根本。
すこし指に圧をかけながら、手を背中側に進めてゆき、肩甲骨と背骨を探します。
だんだん触診に慣れてきたみなさんなら、できるはず。肩甲骨の位置がわかりづらかったら、左手をゆらゆら振ってみてください。肩甲骨が一緒に動くので、見つけられるはず。
コレかな?というのがわかったら、薬指で肩甲骨、人差し指で背骨の位置を確認しながら、少しずつ指を進めていきます。
すこーし進めば、すでに中指は大菱形筋を捉えていると思います。
これ以上は手が攣りそう……となる手前で止めてもらって、肩甲骨と背骨のあいだのところをグッと押してみます。
棘下筋、小円筋ほどではないかもしれませんが、鈍い痛みを感じるのではないでしょうか。
ハイ、もはやYouTube見てもらったほうが早いですね。
うまく触れた方は、初級触診マスターの称号を与えましょう。
これね、自分ではあんまり痛みを感じなくても、マッサージとかでふいに押されるとめちゃめちゃ痛かったりするんですよね。
だからこその、三大急所です。
では最後に、痛みの取り方について。
①適度に筋肉をほぐす。
ゆるめのマッサージ、お風呂に浸かるなど
②適度なストレッチ。
小胸筋、僧帽筋は特に。三大急所はすでに伸びきってる場合が多い。
③適度に筋肉を収縮させる。
ほぐして、のばすことで、筋肉はようやくうまく働ける状態になります。
そこから筋肉ひとつひとつに的をしぼって筋肉を収縮させてあげることで、のびきった筋肉が適切な長さに戻ります。
理論上は、ですが……。
意外と、単純なんですね。
生理学・運動学的観点からみると理にかなっているのですが、それを説明しはじめると本当に短歌ではなくなるのでやめておきます。
「押さなきゃ痛くないし放置しとけばいい」という意見もあるかもしれませんが、「痛い=筋肉が適切な状態ではない」といえますので、できるだけ良い状態に戻すことをおすすめします。
ま、私は放置してますけどね。
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