今夜もカマ騒ぎ
全員男性推奨
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伊知:それで?この間の合コンどうだった?
仁井:ノリは良かったけど…メンツはイマイチ。将来性がないんだよね。夢追人って言い方だけは魅力的だけど。
三好:わかるー。この歳になると現実を考えちゃうよねぇ。
仁井:顔は良かったよ、顔は。でもさ、二次会でカラオケ行ったじゃん?シンガーソングライター?を目指すって割に音痴だったんだよねぇ。
伊知:顔は良かったんだ。写真撮った?
仁井:え、伊知興味ある?育てたい系?
伊知:育成ゲームとかやってるとさ、現実でも試したくなるっていうか…。
三好:ダイヤの原石を見つけて磨いていくってこと?ゲームと現実は違うでしょ~。そんなに上手くはいかないと思うよ。
仁井:じゃーん。
伊知・三好:おーーー!
伊知:いぃじゃん!
三好:え、これならスカウトとかされてるんじゃないの?
仁井:あー、お姉さんが読モに応募したら一次通ったっては言ってた。
三好:やっぱり!えぇ…合格するんじゃない?歌手は無理でも芸能人にはなれるかもよ?
仁井:いやいやいや、それこそ簡単な世界じゃないでしょ。
伊知:えぇ…これならいけるよぉ。
仁井:伊知は面食いだからなぁ。…
コイツさ、中身はクズだよ。
三好:女にだらしないとか?
仁井:合コンに来てるってのに女からの電話が鳴りっぱなしだったのよ。あれ、彼女じゃないかなぁ。
三好:うっわ…それは無いなぁ。
伊知:友達かもしれないじゃん。
仁井:あの感じは彼女だよぉ。ヘコヘコしちゃってさ、ダメ男って感じだった。
伊知:ふーん。…他は?
仁井:他もイマイチ。醤油顔のドラムの人は良さそうだったけど、一緒に行った子といい感じになって何時の間にかいなくなったし。
三好:お持ち帰りってやつ?羨ましい~!されてみたぁい!
仁井:羨ましいかなぁ。会ってすぐ、とか嫌じゃない?
三好:相性は大事でしょ?
伊知:待って、必ずしもそういう事をするとは限らなくない?
三好:そうなの?
伊知:二人で喋ってるだけかもしれないじゃん。
仁井:あ、無いわそれ。あの子めっちゃ肉食だから。
三好:出た!イマドキ肉食女子!
伊知:そういうの良くないよー。
三好:…伊知ってそんな固かったっけ?
伊知:かた…っていうか嫌じゃないの?二人は!ちゃんと付き合ってからの方がいいでしょ?身体目的みたいでなんか嫌。
仁井:まぁね…。実際そういう子もいるしね。
伊知:…せっ、性病とか!心配でしょ?
三好:うーん。確かにねぇ…。
(着信音)
仁井:お…っと
三好:友達?出ないの?
仁井:あぁ、うん。
三好:怪しいなぁ…もしかして。
(ピッ)
仁井:あっ!ちょ…何を勝手に…も、もしもし?うん。今友達と一緒。…ほんとよ、友達!…え、今から?…今からは、ちょっと。…だめよ、わがまま言わないの!
三好:(こそっと)怪しいわね…。
伊知:(こそっと)友達って言うより…彼氏と話してるみたい。
三好:(こそっと)え、いつの間に!?
仁井:…うん、少しだけなら。朝までは無理よ!仕事があるもの。…嫌よ、貴方の家からだと遠いし…。
伊知:仁井、大丈夫?
仁井:え、あ、うん。…じゃ、後で。
(電話を切る)
三好:(ニヤニヤと)どういうことかなぁ?いつの間に男が出来たのぉ?
仁井:じ、実はね、この間の合コンで仲良くなった人がいて…連絡先をね、交換したのよ。
三好:メンツはイマイチ、とか言ってたじゃーん。
伊知:何で教えてくれなかったの?
仁井:…ほんとにね、イマイチなのよ。彼氏、とかじゃないの。友達にはなれるけど…。アイツ他にも女いるし…。
伊知:中身がクズの
三好:夢追人ぉ?!
仁井:てへっ。
三好:会ってすぐ?会ってすぐやっちゃった!?
仁井:即、じゃないよ。会話はしたもん。
伊知:うわ…引く。ダメ男、とか言ってたじゃん。
仁井:アタシ、ダメ男に弱いのよ…。
三好:そんなアンタが一番ダメ男よ。
✼✼✼ おわり ✼✼✼
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