デイケアとその影響
二〇一四年七月頃から、私はデイケアに通い始めた。
デイケアに通う人々の症状は様々で、精神の病気に対して無知だった私は、最初、戸惑うことが多かった。「精神障害や病気と一概に言っても、人によってこんなにも障害の特徴や症状が違うのだ」ということに私は一種のカルチャーショックを受けた。
自分以外に病気や障害を抱えている人々に出会う事が、ほぼ初めてだったので、最初私はとても緊張した。
自分の言動や行動が、相手に対して失礼になってしまうのではないか、傷つけてしまうのではないかと、考えると緊張して、デイケアの前の日は夜も眠れなかった。
だがそんな私の心配をよそに、デイケアのメンバーさんやスタッフさん達は、とても優しくて、とてもきさくな人達だった。
ほぼ年少者で世間知らずの私を、皆は温かく迎え入れてくれた。
よくデイケアで失敗ばかりする私を、周りの人々はフォローしてくれたり、励ましたりしてくれた。
デイケアでは運動をしたり、歌を歌ったり、ゲームをしたりした。
そのどれもが私にとって新鮮で、貴重な体験となった。人と交わって生きることは大変だけれど、面白いと、自然と思う様になった。
デイケアはとても温かい場所だった。そんな場所で沢山の経験を積ませて頂けたことは、今でも感謝の一言では足りない。
本当に私はデイケアで、人間として成長が出来たと思うし、症状も軽くなったと思う。だから一生、この感謝の念を忘れてはいけないと思っている。
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